格安SIM会社はどこがいい？選び方のポイントとおすすめサービスを詳しく解説

格安SIM会社の選び方を6つのポイントに分けて解説！

それでは、さっそく格安SIM会社の選び方を見ていきましょう。以下の6つの項目に分けて詳しく解説します。

月額料金・料金プランで選ぶ｜一覧表で比較！

格安SIM会社への乗り換えを検討している方のほとんどが、月額料金を下げることを目的としているのではないでしょうか。「ドコモ・au・ソフトバンクから乗り換えることで月額料金が大幅に安くなる」という話を聞くと、気になりますよね。

しかし、どの格安SIM会社を選んでも安くなるわけではありません。サービスごとに異なるデータ容量・月額料金が設定されているため、自分の使い方にあったものを選択する必要があるのです。

ここでは、人気の格安SIM会社を5つピックアップして、データ容量と月額料金を一覧表で比較します。気になるサービスが見つかった方は公式サイトをチェックしてくださいね。

上記の通り、格安SIM会社には「小容量プランが充実しているもの」と「大容量プランが充実しているもの」があります。自分のデータ使用量にあった格安SIM会社を選ぶことで、月額料金を最適化できるでしょう。

通信速度・つながりやすさで選ぶ

格安SIM会社を比較する上で「通信速度」は非常に大切なポイントです。いくら月額料金が安くても、通信速度が遅く、つながりにくければストレスが溜まってしまうでしょう。

そもそも格安SIM会社は大手通信キャリアの電波を借りてサービスを提供しているため、通信速度やつながりやすさが低下する傾向があります。特に通信回線が混雑する12時〜13時、21時〜23時は遅くなりやすいため、注意が必要です。

そんな中「通信速度を維持した上で月額料金を下げられる」と人気を獲得しているのが、大手通信キャリアの格安プランです。具体的には「LINEMO・ahamo・povo」の3つ。また、少々月額料金は上がりますが、それぞれソフトバンク・auのサブブランドと呼ばれる「ワイモバイル・UQモバイル」もおすすめです。

ここでは、上記の5つのサービスに「mineo・IIJmio・NUROモバイル」を加えた8社の通信速度を比較します。

上記のうち「平均Ping値」は1回の送受信にかかる時間、「平均ダウンロード/アップロード速度」は1回の通信で送受信できるデータ容量を表します。前者は数値が小さいほど速く、後者は数値が大きいほど速いと考えてください。

この点を踏まえた上で比較表を見ると「ワイモバイル・UQモバイル・LINEMO・ahamo・povo」の結果が優れていることがわかります。通信速度にこだわりたい方は、大手通信キャリアの系列サービスを利用すると良いでしょう。

また、別記事ではドコモ回線が利用できる格安SIM会社をまとめて紹介していますので、現在ドコモ回線を利用している方で乗り換えを検討している方は、ぜひ一度こちらの記事もご覧ください。

通話料・通話オプションで選ぶ

意外と見落としがちですが「通話料・通話オプション」は、格安SIM会社によって異なります。一般的な通話料よりも安い金額が設定されているサービスもあるため、しっかりと確認していきましょう。

この項目では「ahamo・LINEMO・mineo・IIJmio・NUROモバイル」の通話料と通話オプションを、一覧表を使って紹介します。

上記のうち「IIJmio」と「NUROモバイル」は、11円(税込)/30秒の通話料が無条件で適用されます。大手通信キャリアや、ほかの格安SIM会社と比べて半額で使えるためお得だと言えるでしょう。

また、1回5分以内の国内通話かけ放題が標準適用されている「ahamo」や、専用アプリを使って発信することで10円(税込)/30秒の通話料が適用される「mineo」もおすすめです。

独自のオプションサービスで選ぶ

「mineo」や「NUROモバイル」をはじめとした一部の格安SIM会社は、独自のオプションサービスを提供しています。上手に使いこなすことで、より快適でお得に利用できるでしょう。

ここでは、以下のサービスの基本情報と特徴を紹介します。

mineo：パケット放題 Plus

mineoの「パケット放題 Plus」は、mineoスイッチをONにすることで、最大1.5Mbpsのデータ通信が使い放題になるオプションサービスです。SNSなどを利用するときは「ON」、高速通信を使いたいときは「OFF」のように切り替えることでデータ容量を節約できます。

なお、10GBコース以上の料金プランを契約している方は無料で利用できます。「10GB・20GBではデータ容量が足りないかもしれない」と感じている方は、パケット放題 Plusを試してみてはいかがでしょうか。

NUROモバイル：NEOデータフリー

NUROモバイルの「NEOデータフリー」は、LINE・X（旧Twitter）・Instagram・TikTokを利用する際のデータ通信量がカウントフリーになるサービスです。

NEOプラン（20GB）・NEOプランW（40GB）を契約している方には、無料で自動適用されます。日頃から対象のSNSを利用している方は、特にメリットを感じられるでしょう。

なお、カウントフリー対象サービスは細かく決められています。詳しくは、NUROモバイル公式サイト「NEOデータフリー」をご覧ください。

スマホセット割引で選ぶ

スマホとインターネット回線をセットで契約することで適用される「スマホセット割引」。格安SIM会社の中にも割引を提供しているサービスがあります。

例えば、ワイモバイルなら「SoftBank 光」や「SoftBank Air」を契約している方が対象となります。ソフトバンクからの乗り換えの場合、比較的簡単に適用できるでしょう。

ここでは、格安SIM会社のスマホセット割引の基本情報を一覧表で紹介します。

上記のうち「mineo」と「IIJmio」のスマホセット割引は、インターネット回線の月額料金に適用されます。また、適用回線数は「インターネット回線：1回線」に対して「スマホ：1回線」が上限となりますので、注意してください。

キャンペーンで選ぶ

他社からの乗り換えで格安SIM会社を契約する方は、開催中のキャンペーンにも注目しましょう。

キャンペーンには「通信料値引き・機種代金値引き・キャッシュバック」など、さまざまな種類があります。それぞれ還元額も異なりますので、使い方や目的にあわせて選択してください。

この項目では、以下の2つのキャンペーン情報を紹介します。

IIJmio：スマホ大特価セール

IIJmioの「スマホ大特価セール」は、最大約2万円の機種代金値引きを受けられるキャンペーンです。他社からの乗り換えと同時に、以下の対象機種を購入することで適用されます。

最安110円(税込)～購入できることもある大変お得なキャンペーンです。なお、対象の端末や割引金額は時期により異なります。

上記以外の対象機種の情報は、IIJmio公式サイト「SIMフリースマートフォン端末ラインアップ」で確認できます。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

NUROモバイル：NEOプランお申し込み特典

NEOプランに申し込むと、利用開始月を除く8ヵ月目に乗り換えであれば13,000円(税込)、新規契約であれば5,000円(税込)がキャッシュバックされる特典・キャンペーンです。

また、NUROモバイルでは「NEOプランWお申し込み特典」や「バリュープラスお申し込み特典」も開催されています。詳しくは、公式サイト「特典・キャンペーン」をご覧ください。

格安SIM会社にしない理由は？デメリットはある？

格安SIM会社の選び方を確認していく中で「大手通信キャリアと比べて月額料金が安い」、「お得なサービスが提供されている」といったメリットが見えてきました。

しかし、格安SIM会社に乗り換えることで生じるデメリットもあります。以下の3つの項目に分けて、詳しく確認していきましょう。

通信速度・つながりやすさが低下する可能性がある

大手通信キャリアから格安SIM会社への乗り換え後「通信速度が遅くなった・つながりづらい」と、不満を感じる方は少なくありません。

では、数値上どれくらいの違いがあるのでしょうか。ここでは、回線速度の口コミサイト「みんそく」の情報を参考に、大手通信キャリアと格安SIM会社の通信速度比較を紹介します。

上記のうち、数値の差が顕著に表れているのは、1回あたりに受信できるデータ容量を表す「平均ダウンロード速度」です。特にドコモは優れた結果を出しており、大容量通信に適していることがわかります。

一方で「平均Ping値・平均アップロード速度」には大きな違いは見られません。SNSやメールの送受信などの小容量通信なら、格安SIM会社でもストレスなく利用できるでしょう。

店舗を用意しているサービスが少ない

大手通信キャリアはそれぞれ全国に店頭窓口を用意しており、充実した対面サポートを受けられます。新規契約などの契約手続きだけでなく、操作案内や料金の見直し相談ができるのは大きなメリットです。

一方、格安SIM会社にも店舗を用意しているものはありますが店舗数は多くありません。基本的にはオンライン受付のみとなっており、契約手続きや端末の設定を利用者自身で行う必要があります。

ちなみに、本記事でも登場した「ワイモバイル」は全国のワイモバイル/ソフトバンクショップで、「UQモバイル」は全国のUQスポット・au Style/auショップで対面サポートを受け付けています。月額料金の安さとサポートを両立させたい方は、ぜひ検討してみてください。

口座振替に対応していないことが多い

通信料の支払い方法として一般的な「口座振替」ですが、格安SIM会社では利用できないことがあります。該当するサービスを契約する際にはクレジットカードが必要となるため、事前に確認しておきましょう。

最安を求めるならどこがいい？おすすめの格安SIM会社3選

最後に「最安価格を求める方」に焦点を当てた、おすすめの格安SIM会社を3社紹介します。

IIJmio

IIJmioは、数ある格安SIM会社の中でもトップクラスの安さを誇るサービスです。通信回線は「ドコモ・au」の2社に対応。新規受付中の「ギガプラン」は随時アップデートされており、2023年4月には一部のデータ容量が増量されました。

まずは、料金プランの基本情報を一覧で見ていきましょう。

ギガプランのデータ容量は「2GB・5GB・10GB・15GB・20GB・30GB・40GB・50GB」の8種類。また、上記以外に「データeSIM・データ・SMS」からSIMタイプを選択できます。

さらに、インターネット回線とのセット割引「mio割」も提供中。IIJmioひかりとセットで契約することで、月額660円(税込)の永年割引を受けられます。割引適用時の月額料金（実質負担）は以下の通りです。

上記の通り、mio割を適用することで月額料金（実質負担）がさらに下がります。まさに「安さにこだわりたい方におすすめの格安SIM会社」だと言えるでしょう。

NUROモバイル

NUROモバイルは、2016年に登場したソニーグループの格安SIM会社です。通信回線は「ドコモ・au・ソフトバンク」の3社に対応。SIMカードタイプは「音声通話付き SIM・データ通信＋SMS SIM・データ通信専用SIM」から選択できます。

料金プランは、格安プランの「バリュープラス」と、高品質プランの「NEOプラン・NEOプランW」があります。まずは一覧表をご覧ください。

上記のうち「3GB・5GB・10GB」の月額料金は、業界最安値クラスだと言って良いでしょう。3GBと10GBに関しては、前述したIIJmioよりも安く利用できます。

また、5GB以上の料金プランには「データフリー」などのサービスが無料で付いています。以下に対応状況をまとめましたので、詳細情報が気になる方はリンクから公式サイトをチェックしてください。

mineo

mineoは、大手通信キャリアにはないユニークなサービスが人気の格安SIM会社です。

通信回線は「ドコモ・au・ソフトバンク」の3社に対応。料金プランは、データ容量で選べる「マイピタ」と、通信速度で選べる「マイそく」の2種類となっています。それぞれ表を分けて確認していきましょう。

mineo：マイピタ

マイピタは4種類のデータ容量から選べる料金プランです。中でも「20GB」は、業界トップクラスの安さとなっています。独自サービスを活用することで、さらにお得に使えるでしょう。

mineo：マイそく

マイそくは、4種類の通信速度から選べる料金プランです。月曜日から金曜日の12時台以外は、選択した最大通信速度でデータ容量を気にせず利用できます。Wi-Fi環境下での使用が多い方や、高速通信を求めない方におすすめです。

また、mineoの独自サービスの詳しい内容については、公式サイトから確認してください。

詳細：mineo サービス・オプション一覧

2024年3月12日時点の調査内容です。