ドコモからmineoへの乗り換えはお得？メリットとデメリットを厳選して紹介！

ドコモからmineoに乗り換える3つのメリット

最初に、ドコモからmineoに乗り換えることで得られる3つのメリットを解説します。

料金が安いことはもちろんですが、サービスの充実ぶりにも注目してみてください。

月額料金が大幅に安くなる｜一覧表で比較！

ドコモは2023年7月から、料金プランを大幅に刷新しました。

プランの構成は、小容量向けの「irumo」、中～大容量向け格安プランの「ahamo」、無制限プランの「eximo」の3つに分けられ、ユーザーの幅広いニーズに応えています。

このうち、小容量プランのirumoには、月0.5GBのデータ容量で月額550円(税込)という安価なプランも設定されていますが、全体の価格構成を見てみると、mineoなどの格安SIM会社よりも高い料金設定となっていることがわかります。

以下、それぞれのプランを細かく解説していきます。

・ドコモ「irumo」│ 新登場の小容量プラン

mineoともっとも近い価格構成のプランがirumoです。

0.5GB～9GBの4プランとなっており、月0.5GBのプランは月額550円(税込)と安価な設定となっています。ただし、0.5GBのプランは、通信速度が最大3Mbpsかつ4Gの電波しか利用できません。

また、3GB、6GB、9GBのプランは他社の格安SIM会社と比べると高めの価格設定といえるでしょう。

・ドコモ「ahamo」│ 中容量～大容量プラン

ahamoは、irumo・eximoの登場以前からある、中容量～大容量向けの格安プランです。基本的にオンラインでの手続きとなりますが、一部の手続きは有料の店頭サポートを受け付けています。

20GBと100GBの2プラン構成となっており、それぞれ1回5分以内の国内かけ放題が含まれています。

ahamoはirumoとは異なり、「ドコモ光セット割」などの割引は適用はできませんが、dカードGOLDで料金を支払うと、データ容量が追加で5GB付与される特典があります。

・ドコモ「eximo」│ 段階式料金の無制限プラン

irumoと同様に2023年7月から新しく始まったプランです。

データ使用量に応じて料金が段階的に変わるプランで、「～1GB」「1～3GB」「3GB～無制限」の3段階となっています。

ただし、3GBまでの価格はirumoなどと比べてもかなり高額なので、基本的には無制限で使うことを前提としたプランといえます。

・mineo「マイピタ」 │ 小～中容量向けの4コースからチョイス

「マイピタ」は、mineoの小～中容量向けプランです。

1GB、5GB、10GB、20GBの4コースから選ぶ形になっており、どれも安価な価格設定となっています。

小容量プランのirumoとは月額のデータ容量が異なるので厳密な比較はできませんが、irumoの6GBは割引なしの場合2,827円(税込)かかる一方、マイピタの5GBは1,518円(税込)と、1,000円以上の金額差があります。

また、同じ20GBのデータ容量であるahamoは2,970円(税込)、マイピタは2,178円(税込)と、こちらも800円程度の金額差があります。ただし、5分以内のかけ放題が付いていないなど料金以外の違いもあるため、把握しておきましょう。

・mineo「マイそく」│速度制限付きの無制限プラン

「マイそく」は、データ容量を無制限で使えるプランです。

最大通信速度ごとに月額料金が変わることが大きな特徴で、上記の表の通り4つのコースに分かれています。

最大32kbpsの「スーパーライト」や、最大300kbpsの「ライト」だと、画像の表示に非常に時間がかかってしまいますが、最大1.5Mbpsの「スタンダード」以上なら、軽めの動画再生も可能です。

ただし、月曜日から金曜日の昼12時台は、コースを問わず最大32kbpsの通信速度に制限されてしまうことに注意が必要です。
また、どのコースも、3日間で10GB以上利用すると、速度制限がかかるようになっています。

eximoは、割引を適用せずに無制限で使うと7,315円(税込)となるため、5,000円以上安い価格で無制限プランを使えることは大きな魅力ですが、上記のような速度面の制限があることを把握しておきましょう。

独自サービスが充実している

mineoは、格安SIM会社ではめずらしく無制限プランを提供しているなど、ユニークな取り組みを行う通信キャリアとして知られています。

ほかにもさまざまなサービス・オプションが充実しており、これらを活用できることはmineoの大きなメリットの一つといえます。

ここでは、特に注目したいオプションを3つピックアップして紹介します。

・パケット放題 Plus

マイピタと組み合わせて使う、無制限オプションです（マイそくとの組み合わせは不可）。

マイピタは高速通信が可能ですが、このオプションに申し込んだうえで、マイページまたはmineoアプリにある「mineoスイッチ」をONにすると、通信速度が1.5Mbpsに制限されるかわりにデータカウントがストップされます。

必要に応じて高速通信と無制限の低速通信を切り替えることで、データ使用量や月額料金の節約につながります。

オプション料金は月額385円(税込)ですが、マイピタの10GB以上のコースなら、無料で使うことが可能です。

・ゆずるね。

「ゆずるね。」は、平日12時台のもっとも回線が混み合う時間帯の混雑緩和プロジェクトです。

mineoアプリから「ゆずるね。宣言」を行い、12～13時の通信を控えれば宣言達成となり、1ヵ月間で制限を達成した回数に応じて、データ容量などの特典が付与されます。

・フリータンク

「フリータンク」はmineoユーザー同士でデータ容量を共有しあえるサービスです。

マイピタ利用中の方が、規定のデータ容量を余らせてしまった場合、フリータンクに余ったデータを入れれば、他のユーザーがそのデータを利用することができます。

反対に、データを使いすぎてしまった月は、他のユーザーが入れたデータをもらうことが可能です。

3つの通信回線から選択できる

mineoはドコモ・au・ソフトバンクの3回線から選んで契約できる「トリプルキャリア対応」の格安SIM会社です。

トリプルキャリアのメリットとして第一に挙げられるのは、SIMロックがかかっているスマホをそのまま使えるという点です。

例えば、ドコモのSIMロックがかかったスマホを使っている方の場合、mineoのドコモ回線プランに乗り換えれば、SIMロック解除手続きをせずにスマホを使い続けることができます。

また、トリプルキャリア対応は、バックアップ（サブ回線）という観点からもメリットがあります。

メインでau回線を使っている方が、もう一つサブ回線としてソフトバンク回線を契約しておけば、どちらかに通信障害が起こった場合でも通信が途絶することはなくなるでしょう。

ドコモからmineoに乗り換える3つのデメリット

mineoとドコモを比較すると、mineoには安価な料金やサービス面などで多くのメリットがある一方、通信速度やサポート体制などのデメリットも挙げられます。

また、ドコモから他社に乗り換える際に気をつけておくべきことも解説します。

通信速度が遅くなる可能性がある｜一覧表で比較！

mineoに限らず、大手通信キャリアから回線を借りて運営をしている格安SIM会社は、通信速度が遅くなりがちな傾向があります。

下表は、通信速度比較ができるサイト「みんそく」調べによる、ドコモの通信速度とmineoの通信速度を並べたものですが、100Mbpsを超えるドコモに対してmineoは3回線とも50Mbps未満となっています。

なお、この数値は「マイピタ」のもので、速度制限付きの無制限プランである「マイそく」は、下記の数値とは関係なく、最大1.5Mbpsなど選んだ通信速度に制限されます。

いずれのプランであっても、ドコモの通信速度とは大きな差があるため、常に高速通信を求める方にとってはデメリットといえます。

店舗窓口が少なく、対面サポートが受けにくい

モバイル・IT市場の調査レポートを発表しているMCAによると、ドコモショップは年々減少が続いているものの、2023年2月現在で、全国に2,208店舗を展開しています。

詳細：株式会社MCA 【調査結果】キャリアショップ数はこの半年で184店減の7794店に、ドコモショップは81店の大幅減を記録

一方、mineoの店舗数は全国で192店舗と、ドコモの10分の1以下しかありません。

また、さまざまなサポート対応が可能なドコモショップと比べ、mineoのショップは新規申し込みが中心で、修理対応などに対応している店舗は少ないです。

そのため、ドコモショップのような対面での手厚いサポートを求める方にとっては、mineoの店舗数と限定されたサポート内容はデメリットになるといえます。

ドコモのサービスが利用できなくなる

当たり前ですが、ドコモからmineoに乗り換えることで、ドコモのサービスが利用できなくなることもデメリットです。

ドコモのサービスの中でも特に注目したい2点について解説をします。

・家族の「みんなドコモ割」が減額、対象外となる可能性がある

ドコモには、代表回線から3親等以内の親族が対象になる「みんなドコモ割」があります。

この割引は、同一「ファミリー割引」グループ内で家族・親族内のドコモ回線が2回線であれば550円(税込)、3回線以上ならば1,100円(税込)が回線ごとに割引されるものです。

そのため、ドコモから他社に乗り換えることで家族内のドコモ回線数が減り、他の家族の「みんなドコモ割」の割引額が減額・対象外となる可能性があることに注意が必要です。

・ドコモのキャリアメールは有料になる

かつては、大手通信キャリアから格安SIM会社に乗り換える場合、「@docomo.ne.jp」などのキャリアメールを使い続けることはできませんでした。

現在では「ドコモメール持ち運び」というサービスを提供しており、ドコモを解約してもキャリアメールを使い続けることができます。

しかし、このサービスは月額330円(税込)となっており、キャリアメールアドレスの維持費が永続的にかかることに注意しなければいけません。

ドコモからmineoに乗り換える手順

店舗で申し込みを行う方法もありますが、ここではWebでSIMカードの申し込みを行い、初期設定を自身で行う手順を紹介します。

手続きに必要なものを準備する

ドコモからmineoに乗り換える際に必要なものを、下表を参考に準備してください。

なお、MNP予約番号の発行については、新しく「MNPワンストップ」という制度が始まっているので、本項であわせて解説します。

・MNPのワンストップ化には対応している？

これまでは同じ電話番号のままで他社への乗り換えを行う場合、使用中の通信キャリアでMNP予約番号を発行してもらい、その番号を乗り換え先に伝えるという手順が一般的でしたが、2023年5月24日から、新たな方式として「MNPワンストップ」がスタートしました。

これにより、オンライン手続き時にMNP予約番号を取得する必要がなくなり、新たに契約する通信キャリアで申し込みを行うだけで、電話番号を引き継いだ乗り換えが可能になりました。

ただし、すべての通信キャリアがワンストップに対応しているわけではなく、現時点ではドコモ（ahamo含む）、au（UQモバイル、povo含む）、ソフトバンク（ワイモバイル、LINEMO含む）、楽天モバイル、日本通信など、一部の通信キャリアが対応しています。

ワンストップ方式は乗り換え元と乗り換え先の双方が対応している必要があるため、現状は新方式のワンストップ方式と、従来のツーストップ方式が混在している状況となっています。

そして、2023年7月より、mineoもワンストップ方式に対応するようになりました。

そのため、ドコモからmineoへの乗り換えは、mineoのみの手続きで行うことができます。

なお、店頭で手続きを行う場合は、従来通りドコモでMNP予約番号を取得する必要があります。下記の通り、電話・Web・店舗のいずれかで番号発行を行いましょう。

動作確認済み端末・SIMロック解除を確認する

使用中のスマホをそのままmineoで使うためには、正常に動作するかを「動作確認済み端末検索」であらかじめ確認しておく必要があります。

上記ページで端末名を入力するか、メーカー名から絞り込み検索を行うと、以下の画面が表示されます。

ここで、対応しているプラン（Dプラン・Aプラン・Sプラン）と、SIMカードの種類を確認しましょう。

また、特定の通信キャリアの回線でしかスマホを使えない「SIMロック」がかかっている端末については、この画面で「SIMロック解除：必要」と表示されます。

ドコモでは2021年8月27日以降に新たに発売されたスマホには、SIMロックがかけられなくなったため、近年流通している多くのスマホにSIMロックはかかっていません。

この日以前にドコモでスマホを購入した場合は、下記ページを参照してSIMロック解除を行いましょう。

詳細：ドコモ SIMロック解除

mineoの申し込み手続きをする

公式サイトのトップページ右上にある「お申し込み」から手続き画面へ移動すると、上記のような画面が表示されます。

申し込みは7つのSTEPに分かれています。下記を参考に必要な情報を入力し、申し込みを完了させましょう。

以上の手続きを終えると、数日でSIMカードが郵送されます。到着までのおおよその日数は、3～4日程度の見込みとなっています。

MNP転入切替・初期設定をする

乗り換えで加入する場合、SIMカードを端末に挿入したあと、「MNP転入切り替え」という作業を行う必要があります。

切り替えの手続きには受付時間が定められており、DプランとAプランは9:00～21:00、Sプランは10:00～19:00の間しか受付ができません。

また、Dプラン（ドコモ回線）とAプラン（au回線）は20:00以降、Sプラン（ソフトバンク回線）は18:00以降に切り替え手続きを行った場合、切り替えが翌日になることがあるので注意しましょう。

1. マイページでeoIDを入力

切り替え手続きはマイページ（要ログイン）で行います。申し込み時に作成したeoIDを入力し、ログインをしましょう。

2. 「MNP転入切替/回線切替手続き」を選択

トップページにある「各種サポート」から「登録情報の変更・サポート」を選び、「MNP転入切替/回線切替手続き」をタップします。

3. 「ICCID/製造番号」の下4ケタを入力

次の画面で「ICCID/製造番号（下4ケタ）」の入力を求められます。ICCID/製造番号は郵送されてきたSIMカードの台紙に記載されています。

4. テストコールをする

上記の手続き完了後、登録してあるメールアドレスに「回線切替受付メール」が送信されます。

メール受信後、DプランとAプランは約30分、Sプランは数分程度で回線の切り替えが完了します。

その後、スマホの電源を入れて、テストコールを行います。

DプランとAプランの場合は「111」、Sプランの場合は「11112」をダイヤルしてください。

切り替えが正常に済んでいれば、ガイダンスが流れます。以上でMNPの切り替え手続きは完了です。

ドコモからmineoへの乗り換えに関するよくある質問

2023年6月25日時点の調査内容です。