ドコモの通信速度は遅い？他サービスとの比較結果とアプリを使った測定方法を紹介！

ドコモの通信速度は他社よりも遅い？3つのパターンで比較！

はじめに、回線速度の口コミサイト「みんそく」の情報を参考に、ドコモとほかの通信キャリアの通信速度を比較します。以下の3つの項目に分けて、比較結果を確認していきましょう。

ほかの大手通信キャリアとの通信速度比較

まずは、ドコモとほかの大手通信キャリア（au・ソフトバンク・楽天モバイル）の通信速度比較の結果を紹介します。以下の表をご覧ください。

まず、「測定項目」が何を表しているのか、それぞれの特徴を確認しておきましょう。

上記のうち「平均Ping値」は1回あたりの通信にかかる時間の平均値で、数値が小さいほど通信速度が速いと考えられます。「平均ダウンロード/アップロード速度」は1回あたりの通信で送受信できるデータ容量の平均値で、数値が大きいほど通信環境が良いとされています。

たとえば「平均Ping値」が優れていても「平均ダウンロード/アップロード速度」が低ければ、通信に時間がかかってしまうでしょう。3つの項目をバランスよくチェックすることが大切です。

測定項目の特徴を踏まえた上で比較結果を見ると「平均Ping値」はソフトバンクの数値が優れており、「平均ダウンロード速度」はドコモの数値が高いことがわかります。「平均アップロード速度」は楽天モバイルがトップですが、大きな差ではないでしょう。

近年、ドコモの通信品質が悪化しているという口コミがX（旧Twitter）などで相次いでいましたが、この結果を見ると、通信速度・つながりやすさは改善傾向にあると判断できます。下記公式ページでアナウンスされているとおり、集中的な対策が実施されているようです。

詳細：NTTドコモ ドコモ通信品質改善の取り組みについて～全国 2,000 か所以上・鉄道動線で集中対策を実施中～

サブブランド・格安プランとの通信速度比較

続いて、大手通信キャリアが提供するサブブランド・格安プランとの通信速度比較を紹介します。比較対象は「ワイモバイル・UQモバイル・LINEMO・ahamo・povo」の5つ。こちらも一覧表を使って確認していきましょう。

上記の比較表からは、ドコモの「平均ダウンロード速度」の数値が優れていることがわかります。映画や電子書籍などのコンテンツをダウンロードする機会が多い方は、特にメリットを感じられるでしょう。

人気格安SIM会社との通信速度比較

続いて、ドコモと人気格安SIM会社との通信速度比較を紹介します。比較対象は「BIGLOBEモバイル・IIJmio・イオンモバイル・NUROモバイル」の4社。こちらもまずは一覧表を見てみましょう。

今回の比較結果からは、ドコモの通信速度が圧倒的に速いことがわかります。中でも「平均ダウンロード速度」の数値には大きな違いがあるため、体感速度にも影響するでしょう。

なお、通信速度は実際に利用するエリアや時間帯によって大きく変動します。口コミサイトやSNSなどの情報を確認した上で、契約する通信キャリアを選択してください。

ドコモの通信速度はどのくらい？無料のアプリを使って測定！

通信速度を測定できるサイトやアプリは各社がリリースしていますが、ドコモでも『ドコモスピードテスト』を提供しています。

ドコモスピードテストでは「通信速度の測定」や「ドコモ回線の速度平均値の確認」などが可能。利用料金は無料で、ほかの通信キャリアを契約している方も使えます。

過去の測定履歴の確認もできるため、通信速度の変化をチェックしたい方にもおすすめです。

ここからは、以下の3つの項目に分けて「ドコモスピードテストの使い方」を紹介します。それぞれ詳しく確認していきましょう。

アプリのダウンロードから利用開始までの手順

ドコモスピードテストは「App Store」または「Google Play ストア」からダウンロードできます。ここでは、App Storeからアプリをダウンロードする手順を紹介します。

1.『「ドコモスピードテスト」をApp Storeで』にアクセスし「入手」をタップする。
2. ダウンロードが完了したら、アプリを開く。
3. 利用規約を確認の上、チェックボックスにチェックを入れ「同意する」をタップする。

4. 画面に表示される内容を確認し、右上の「次へ」をタップする。
5. すべての内容を確認し終わったら、右上の「起動」をタップする。
6. 位置情報の使用に関するポップアップが表示されたら、当てはまる項目を選択する。

ここまでの手順で、ドコモスピードテストを使い始めるための準備が整いました。

なお、画面上部の「周辺の平均値」には、マップ内の通信速度平均値（ドコモ回線）が表示されています。測定期間は当日を含まない30日間です。

測定方法は3つ！通信速度を測定する手順を確認

ドコモスピードテストには「ノーマルモード・ライトモード・ラージモード」の3つの測定方法があり、それぞれ測定に使用するファイルサイズが異なります。

たとえば、ノーマルモードには多くの測定サービスと同程度のファイルサイズが採用されており、標準的な範囲および精度での計測が可能です。

一方、ライトモードにはノーマルモードよりも小さいサイズのファイルが使われるため、データ容量の消費や測定時間を抑えられます。ただし、計測できる通信速度の範囲が狭まり、精度が落ちる可能性があることには注意が必要です。

もう一方のラージモードでは、ノーマルモードよりも大きいサイズのファイルを使うことで、より広範囲で正確な結果を測定できます。データ容量の消費や測定時間が増えるというデメリットはありますが、詳しく調べたい方にはこちらがおすすめです。

各モードで通信速度を測定する方法・手順を紹介！

それでは実際に、ドコモスピードテストを使って通信速度を測定していきましょう。ノーマルモード・ライトモード・ラージモードの3つの測定方法で計測する手順を紹介します。

なお、手順はiPhoneの操作画面を元に作成しています。Androidスマホとは手順や表示内容が異なる可能性があるため、あらかじめご了承ください。

まずは、ノーマルモードで通信速度を測定する手順を紹介します。

続いて、ライトモードで測定する手順を見ていきましょう。

1.「ドコモスピードテスト」を開き、画面下部中央の「測定」をタップする。
2. 測定方法を「ライトモード」に切り替えてから「測定開始」をタップする。

3. 画面に表示される内容を確認し「閉じる」をタップする。
4. 再度「測定開始」をタップする。
5. 画面に表示される測定結果を確認する。

最後に、ラージモードで測定する手順です。

1.「ドコモスピードテスト」を開き、画面下部中央の「測定」をタップする。
2. 測定方法を「ラージモード」に切り替えてから「測定開始」をタップする。

3. 画面に表示される内容を確認し「閉じる」をタップする。
4. 再度「測定開始」をタップする。
5. 画面に表示される測定結果を確認する。

測定履歴やランキングを確認する方法

アプリで測定した通信速度の履歴は「履歴リスト」で確認できます。通信環境の変化を記録したい方は、ぜひチェックしてみてください。手順は以下のとおりです。

また、マップ内の一部エリアには「ドコモ回線の測定結果ランキング（ダウンロード速度）」が表示されています。ここでは、新宿駅周辺のランキングを確認する手順を例に見ていきましょう。

ドコモの通信速度が低下する原因と対処法

ここからは、ドコモの通信速度が低下する原因と対処法を紹介します。以下3つの項目に分けて詳しく確認していきましょう。

通信速度制限がかかっている

ドコモで新規受付中の料金プランのうち「irumo」にはデータ容量の上限が設定されており、超過後は通信速度が制限されます。

制限時の通信速度は、0.5GBが「最大128kbps」、3GB・6GB・9GBが「最大300kbps」です。以下に料金プランの基本情報をまとめましたので、あわせてご覧ください。

なお、通信速度の制限は翌月1日に解除されますが、データ容量の追加購入によっても解除できます。ただし、利用料金は1GBあたり1,100円(税込)と割高です。頻繁に追加購入が必要になる方は、料金プランの変更も検討しましょう。

ahamoへの乗り換えで月額料金の節約&データ容量の増量が可能！

「irumo」からの乗り換え候補として挙げられるのは、同じドコモの格安プラン「ahamo」です。こちらなら、ひと月20GBのデータ容量を月額2,970円(税込)で利用できます。また「大盛りオプション（月額1,980円(税込)）」を追加すれば、データ容量を合計100GBにすることも可能。

以下にirumoとの月額料金比較をまとめましたので、参考にしてください。

上記の比較表からは「irumo（9GB）」から「ahamo（20GB）」に乗り換えることで月額407円(税込)安くなり、ひと月に使えるデータ容量が11GB増えることがわかります。

データ容量が足りていない方だけでなく、月額料金を節約したい方にも乗り換えがおすすめです。

通信回線が混雑する時間帯に使っている

通学・通勤時間にあたる「7:00〜9:00、17:00〜19:00」や、お昼休みの「12:00〜13:00」、さらに帰宅後の「20:00〜21:00」はインターネットを利用する方が多く、通信回線が混雑する傾向があります。

この問題の対処法としては「混雑する時間帯にWi-Fiに接続すること」が挙げられます。自宅や会社にWi-Fi環境がある方は、事前に接続しておきましょう。特に、光回線サービスを使ったWi-Fiは安定した高速通信を使えるため、おすすめです。

また、動画や電子書籍などのデータをあらかじめダウンロードしておくことで、通信環境に左右されづらくなります。対象のサービスに加入している方は、ぜひ活用してください。

電波が届きにくい場所で使っている

提供エリアが広がり、局地的な電波の強化が実施されたことで、以前よりもつながらない場所が少なくなりました。

しかし「地下鉄・大きな建物の中・山間部・海上」などは電波が届きにくく、圏外になることがあります。また、通信回線によっては上記以外の場所（市街地など）でも電波が入らなくなることがあるでしょう。

この問題の対処法としては「利用するエリアにあった通信回線に変更すること」が挙げられます。口コミサイトやSNSなどの情報を参考に、つながりやすい通信回線を選択してください。

2023年11月6日時点の調査内容です。