auでのeSIM利用について：料金、SIMカードからの切り替えなど解説

eSIMとは何か？大手通信キャリアと一部格安SIM会社で使えるダウンロード式のSIM

eSIMとは、スマホ本体に埋め込まれているSIMのことです。

今までのSIMカードは、SIMカード自体に電話番号などの契約情報を記録していたため、SIMカードをスマホに挿入しない限り電話やデータ通信が利用できませんでした。

一方eSIMは、スマホ本体にSIM機能が内蔵されており、契約情報をオンラインで書き込むことで電話やデータ通信が利用できます。

auも対応！eSIMのメリットと対応している機種を紹介

まずは、eSIMのメリットと、auのeSIMに対応した機種の一部を紹介していきます。

eSIMについて詳しく知らない方はメリットから見ていきましょう。

eSIMのメリット

auでeSIMを利用するメリットは以下のとおりです。

au Online Shopにて、eSIMの申し込みをした場合、最短45分で手続きを完了できます。

SIMカードの場合は、数日後に郵送で届くSIMカードを受け取るまでは手続きが完了しないため、手続きの速さは圧倒的にeSIMの方が勝っています。

また、SIMカードを差し替える必要がないため、SIMカードを紛失するという問題も発生しません。複数の通信キャリアと契約している場合にもSIMカードを差し替えずに切り替えることができます。

auのeSIMに対応した機種

auで販売しているスマホ（過去も含め）で、eSIMに対応している機種を一部紹介します。

iPhoneでは、iPhone XS/iPhone XR以降はすべてのモデルでeSIMに対応しています。

Android端末でも、近年発売したミドルスペック以上の端末であれば、eSIMに対応しているスマホが増えてきており、利用できる幅が広がっています。

eSIMに対応している端末はauの動作確認端末一覧から確認ができるため、使っている機種・使いたい機種がeSIMに対応しているかどうか調べておきましょう。

auのeSIM申し込み手続き：準備する物から本人確認までの方法を紹介

auでeSIMを申し込む手順は以下のとおりです。

eSIMを初めて申し込む方は、手順を1つずつ見ていきましょう。

1. 必要なものを準備する

auに申し込む前に、以下のものを準備しましょう。

auで利用できる本人確認書類は、運転免許証以外にマイナンバーカードなどがあります。

また、支払い方法を設定する必要があるため、クレジットカードまたは金融機関口座を用意しておきましょう。

以前は他社から乗り換える際、MNP予約番号の取得が必要でしたが、2023年5月24日から始まったMNPワンストップ方式により、オンライン手続きにおいてはMNP予約番号の取得が必要なくなりました。

もちろんau Online Shopでも、MNP予約番号を取得せずに手続きすることができます。

ただし、予約番号を取得せずに乗り換えることができるのは、大手通信キャリアと一部の格安SIM会社などMNPワンストップ方式に対応している通信キャリアのみとなります。

乗り換える際の手続きにおいて、上記の対応ができない場合は、MNPワンストップに対応していない可能性があるため、契約している通信キャリアのもとでMNP予約番号を取得する従来の方法で行うようにしましょう。

また、au Online Shopで手続きをする際、MNP予約番号の有効期限は10日以上必要です。

2. auでeSIMを申し込む

必要なものを準備できた後は、auでeSIMを申し込みましょう。

eSIMを申し込む場合は、eKYCというオンライン上で本人確認を行うシステムを使います。

スマホのカメラを使う必要があるため、スマホで申し込みを行いましょう。

3. 開通手続きを行う

本人確認が完了した後は、開通手続きを行います。

eSIMは、申し込み後すぐに開通手続きを行うことができるため、申し込みを行った後に続けて手続きしましょう。

eSIMの回線切り替えは、Webサイトまたは電話で切り替えられます。
Webと電話では対応している時間が異なるため注意が必要です。

オンラインで回線切り替えを行う場合、9:00～21:15までに手続きを行わなければなりません。

上記の手続きを行った後、eSIMのプロファイルをインストールしましょう。

eSIMプロファイルのダウンロード方法は3つあるため、自身が設定しやすい方法を選びましょう。

それぞれ手順を解説していきます。

自動プロファイルダウンロード

eSIMで契約かつiPhoneを同時に購入した場合、手順が3パターンあります。

端末同時購入/初期設定時（新規契約または回線切り替え済み後）

1.利用するWi-Fiを選択し、選択された後、画面が表示される。
2.自動プロファイルをダウンロードし、アンテナのピクトが表示されたら完了。

iPhone初期設定後に回線切り替え（他の通信キャリアからの変更など）

1.通知または設定メニューから該当箇所をタップ。
2.そのあとは案内に従い、「続ける」「完了」をタップ、アンテナのピクトが表示されたらダウンロード完了。

手動設定（上記の手順で設定しなかった場合）

1.設定からモバイル通信をタップし、「モバイル通信プランを追加」をタップ。
2.「eSIMを設定」をタップし、アンテナのピクトが表示されたらダウンロード完了。

My auアプリ

1.My auアプリをインストールし、「eSIMプロファイルをダウンロード」をタップ。
2.利用する電話番号を選択し、「次へ」をタップ（複数回線でeSIMを申し込みした場合）。
3.「eSIMプロファイルをダウンロード」をタップした後、「続ける」を押す。

4.「モバイル通信プランを追加」をタップすると、ダウンロード中の画面が表示される。
5.eSIMプロファイルのダウンロードが完了したら終了。

QRコード（iPhoneの場合）

1.URLからQRコードを取得。
2.auを使用する端末をWi-Fiへ接続し、「設定」から「モバイル通信」をタップ。
3.「モバイル通信プランを追加」をタップ。

4.表示されているQRコードを読み取る。
5.「モバイル通信プラン追加」をタップし、回線が追加されたら完了。

QRコード（Androidスマホの場合）

1.URLからQRコードを取得
2.auを使用する端末をWi-Fiへ接続し、設定から「ネットワークとインターネット」をタップ。
3.「モバイルネットワーク」をタップ。

4.「モバイルネットワーク」接続で「SIMカードをお持ちでない場合（代わりにSIMをダウンロード）」をタップ。
5.SIMのダウンロードで「次へ」をタップし、有効化された後、QRコードを読み取る。

6.表示された画面で「OK」を押し、「有効化」をタップしたら設定完了。

プロファイルのダウンロード方法は、購入状況や端末によって異なるため、しっかり確認しておきましょう。

4. Android端末は必要に応じてAPN設定する

SIMフリー端末やau以外で購入したAndroid端末を使う場合は、APN設定が必要な場合があります。手順は以下のとおりです。

1.設定アプリのネットワークとインターネットを選ぶ。
2.モバイルネットワークを選ぶ。
3.アクセスポイント名を選ぶ。

4.右上のメニュー内の新しいAPNをタップする。
5.以下の必要事項を入力して保存したあと、保存したAPNを選んで完了。

APN設定する際の入力事項を以下の内容になります。

4G LTE対応端末と5G対応端末で入力する内容が異なるため注意しましょう。

auのSIMカードからeSIMへの変更・切り替え方法：店舗とオンラインの手続きガイド

auでは、それぞれSIMカードからeSIM、eSIMからSIMカードへSIMの種別を変更することができます。

しかし、手続き方法によっては事務手数料が発生してしまうため、この章で確認していきましょう。

SIMカードからeSIMに変更する場合

auでSIMカードからeSIMに変更したい場合は、My auまたは店頭でeSIM再発行手続きを行うことで可能です。

同じ回線種別（4G→4G、5G→5Gなど）でのeSIM再発行の手続きは、My auで行う場合無料で行えますが、店頭で行う場合は事務手数料3,850円(税込)が発生します。

なお、異なる回線種別（4G→5Gなど）でeSIM再発行を行う場合は、My au、店頭でも事務手数料3,850円(税込)が発生するため注意しましょう。

以下は手続きの方法です。

1.My auへログインする（手続き可能時間：1:00～2:00 / 7:00～23:00）
2.eSIMで再発行する番号を選択し、「選択」をタップ。
3.再発行した後に利用する機種の回線種別を選択し「次へ」をタップ。
4.希望する契約内容を選択し、「同意して次へ進む」をタップ。

5.契約内容を確認し、「eSIM再発行を申し込む」をタップし、受付完了。

上記の手続きが一通り完了したあと、同じ回線種別・異なる回線種別どちらの場合も、My auのアプリをインストール・ログインし、利用中の電話番号またはメールアドレスに送付された「認証用URL」で2段階認証を完了させましょう。

eSIMからSIMカードに変更する場合

eSIMからSIMカードに切り替える場合のみ店頭で行う必要があり、手数料3,850円(税込)が発生します。

基本的に切り替えるメリットは少ないため、新しく購入した端末がeSIMに非対応の場合のみ利用しましょう。

auのeSIMを利用する際の注意点：使い方やセキュリティに関する重要情報

auのeSIMに関する注意点は以下のとおりです。

auでeSIMを利用するかどうか迷っている方は、注意点も事前に把握しておきましょう。

対応端末が限定されている

eSIMは対応端末が限定されているデメリットがあります。

そのため、auでeSIMを利用したくても端末によっては使えない場合があるでしょう。

先述したように、iPhoneでは、iPhone XS/iPhone XR以降eSIMを利用することができます。

一方Android端末の場合、近年のミドルレンジ以上のスマホなら対応していることも多いですが、古いスマホやエントリークラスのスマホだと対応していない可能性があります。

SIMカードはすべてのスマホで使えるのに対して、使えない場合がでてきてしまうのはデメリットと言えるでしょう。

対応時間が限定されている

auのeSIMは回線切り替えの手続きを行える時間が限定されています。

朝は9:00から、夜は21:15までとなっています。

慣れない手続きも必要になるため、仕事が忙しい方などは注意しましょう。

店頭でのeSIM再発行は手数料がかかる

eSIMを店頭で再発行する場合は、手数料が発生してしまいます。

手数料は3,850円(税込)と比較的高額になっているため、再発行する機会は減らしたほうが良いです。

異なる回線種別でのeSIM再発行手続きを除き、My auでeSIM再発行すれば無料で行うことができるため、できる限りWebから申し込むようにしましょう。

機種変更時はeSIM再発行の必要がある

auで機種変更する際は、eSIMを再発行する必要があります。

SIMカードを使っている場合は、SIMカードの差し替えのみで問題ありませんでしたが、eSIMは同じようにはいきません。

eSIMの再発行は前述の通り店頭だと手数料が発生するため、Web上で行いましょう。

Wi-Fi環境が必要

eSIMを契約する場合は、Wi-Fi環境が必要になります。

Wi-Fi環境がないと、初期設定や回線切り替えの手続きが行えないからです。

自宅にWi-Fi環境がない場合は、カフェやファミレスなどのフリーWi-Fiが使える場所で設定しましょう。

eSIMに関するよくある質問

eSIMに関するよくある質問は以下の3つです。

auのeSIMのことで疑問点が残っている方は参考にしてください。

※2024年3月15日時点の調査内容です。
※最新の情報については必ず公式サイトご確認ください