mineoからドコモに乗り換えるメリット・デメリット。月額料金は高くなる？

mineoからドコモに乗り換える3つのメリット

さっそく、mineoからドコモに乗り換えるメリットを紹介します。以下の3つの項目に分けて確認していきましょう。

つながりやすさ・通信速度が改善する｜一覧表で比較！

mineoからドコモに乗り換えることで、電波のつながりやすさや通信速度が改善する可能性があります。次の2つのポイントに分けて解説します。

mineoとドコモの通信回線の基本情報

まずは、mineoとドコモがどのような通信回線を使ってサービスを提供しているのか、基本的な情報を確認していきましょう。

格安SIM会社のmineoは、大手通信キャリアから通信回線を借り受けてサービスを提供しています。ドコモ・au・ソフトバンクの3つの通信回線に対応しており、利用するエリアにあわせて契約可能です。

ただし、あくまでも“借りている”状態のため、通信品質は控えめ。12:00〜14:00、19:00〜21:00といった、通信回線が混雑しやすい時間帯は、通信速度が低下する可能性があります。

一方のドコモは、全国に展開されたドコモ回線を使ってサービスを提供しています。「キャリアアグリゲーション」をはじめとしたネットワーク技術にも対応。大手通信キャリアの中でも最高レベルの通信速度となっています。

mineoとドコモの通信速度比較

では、実際にはどれくらいの違いがあるのでしょうか。ここでは、回線速度の口コミサイト「みんそく」の情報をもとに、mineoとドコモの通信速度を比較します。

比較の結果に入る前に、測定項目について確認しておきましょう。

上記のうち「平均Ping値」は、1回の通信にかかる時間を平均した数値です。数値が小さいほど通信環境が良いと考えられます。

「平均ダウンロード/アップロード速度」は、1回の通信で送受信できるデータ容量の平均値です。この数値が大きいほど、大容量通信を高速で利用できます。

測定項目の特徴を踏まえた上で比較表を見ると「全体的にドコモの数値が優れていること」がわかります。乗り換えることで通信環境が向上する可能性があるでしょう。

ただし、通信速度は利用するエリアや時間帯によって大きく変動します。SNSや口コミサイトからも情報を入手し、詳しく比較した上で契約してください。

店舗数が多く、サポートを受けやすい

mineoは全国の取扱店で各種手続きを受け付けていますが、大手通信キャリアと比べると店舗数が少なく、受けられるサポートは限定的です。「もっと充実したサポートを受けたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。

一方、ドコモの契約手続き・各種相談は、全国の「ドコモショップ/d garden」で受け付けています。新規契約や機種変更などの契約手続きだけでなく、料金の見直しや操作方法の相談ができるのは大きなメリットです。

また、一部店舗では専門スタッフによる無料のスマホ教室が開催されています。累計受講者数は1,600万人以上。「体験編・入門編・基本編・応用編・活用編」とステップを分けて学べるため、スマホをはじめて使う方も安心して契約できるでしょう。

お得な乗り換えキャンペーンが開催されている

ドコモは他社からの乗り換えで契約する方に向けて、お得なキャンペーンを用意しています。ここでは「5G WELCOME割」について紹介します。

5G WELCOME割は、最大22,000円(税込)の機種代金値引きを受けられるキャンペーンです。対象者は他社からの乗り換え、または新規契約でドコモを契約する方。対象機種と割引金額は手続き内容によって異なります。

ここでは「他社4G回線・5G回線からドコモに乗り換える方」の特典内容を一部紹介します。

なお、在庫には限りがあり、なくなり次第終了となります。詳しくは、ドコモ公式サイト「5G WELCOME割」をご覧ください。

mineoからドコモに乗り換える2つのデメリット

続いて、mineoからドコモに乗り換えるデメリットを紹介します。次の2つの項目に分けて、確認していきましょう。

月額料金が高くなる可能性がある｜料金比較で検証！

ここまでの項目で、ドコモには「通信速度が速い・対面サポートが充実している」といったメリットがあることがわかりました。

しかし、乗り換えることで月額料金が高くなる可能性があります。以下の4つの項目に分けて、各社の料金プランを比較してみましょう。

なお、複雑になり過ぎてしまうため、mineoの料金プラン「マイそく」との比較は割愛しています。詳しいサービス内容を知りたい方は、mineo公式サイト「マイそく」をご覧ください。

「マイピタ」と「eximo」の料金比較

まずは、mineoの「マイピタ」と、ドコモの「eximo」の料金比較を紹介します。

マイピタは、4種類のデータ容量から選択できる定額制プラン。対してeximoは、データ使用量に応じて月額料金が変動する段階制プランです。一覧表を使って月額料金を比較してみましょう。

上記の表では、データ容量ごとに月額料金を比較していますが「どの段階でもドコモのほうが大幅に高いこと」がわかります。

たとえば「マイピタ：5GB」と「eximo：〜3GB」の金額差は月額4,147円(税込)。同じ条件で1年間使い続けた場合、合計49,764円(税込)の差額が生まれます。

「マイピタ」と「eximo」の料金比較（ドコモの割引適用後）

ドコモは「ドコモ光セット割・みんなドコモ割・dカードお支払割」の3つの割引サービスを提供しており、適用条件を満たす方は月額料金値引きを受けられます。割引金額の合計は月額最大2,387円(税込)です。

こちらも一覧表を使って料金比較を紹介します。

ドコモの月額料金に割引が適用されることで、mineoとの金額差が縮まり、お得に乗り換えられるようになりました。特に、20GB以上の料金プランを求めている方は、乗り換えを検討してみても良いかもしれません。

なお、割引には適用条件があります。詳しくは、ドコモ公式サイト「ドコモ光セット割」「みんなドコモ割」「dカードお支払割」をご確認ください。

「マイピタ」と「irumo」の料金比較

続いて、mineoの「マイピタ」と、ドコモの小容量プラン「irumo」の料金比較を紹介します。以下の一覧表をご覧ください。

上記の料金比較からは「0.5GBを除き、ドコモの月額料金が高いこと」がわかります。

たとえば「マイピタ：10GB」と「irumo：9GB」の金額差は月額1,419円(税込)。同じ条件で1年間使い続けると、合計17,028円(税込)の差額が生まれます。

「マイピタ」と「irumo」の料金比較（ドコモの割引適用後）

irumoは「ドコモ光セット割」と「dカードお支払割」の割引対象となり、適用条件を満たす場合、月額最大1,287円(税込)の割引を受けられます。こちらも一覧表を使って、月額料金を比較してみましょう。

上記のうち「マイピタ：1GB」と「irumo：3GB」を比較すると、irumoのほうが2GB多い上、月額418円(税込)安く利用できることがわかります。

ドコモの割引サービスの対象となる場合、乗り換えたほうが安くなるケースが出てくるのです。

なお、割引には適用条件があります。詳しくは、ドコモ公式サイト「ドコモ光セット割」「dカードお支払割」をご確認ください。

mineoの独自サービスが使えなくなる

mineoで提供されている独自サービスは、ドコモに乗り換えることで使えなくなってしまいます。日頃から利用しているものがないか、事前に確認しておきましょう。ここでは、次の3つのサービスについて紹介します。

パケット放題 Plus

「パケット放題 Plus」は、最大1.5Mbpsの通信がデータ容量無制限で使えるようになるオプションです。

mineoスイッチのオン/オフによって、通信速度の切り替えが可能。高速通信を使いたいときはオフ、データ容量を節約したいときはオン、といった使い方ができます。

しかし「1.5Mbpsだと快適に使えないんじゃないの？」と疑問に思う方も多いでしょう。そんな方に向けて、mineoは以下のアンケート結果を公開しています。

上記の画像からは「メッセージ・音楽ストリーミング・SNS・Webサイトの閲覧・動画視聴」など、日頃から利用するサービスが問題なく使えることがわかります。月額料金もお手頃ですので、一度使ってみても良いでしょう。

フリータンク

「フリータンク」は、全国のmineoユーザーとデータ容量をシェアできるサービスです。余ったデータ容量を“タンク”に入れておいたり、足りなくなったときに分けてもらったりすることができます。

また、災害発生時には「災害救助法の適用、もしくは特別警報が発生した地域のユーザー」に対して、災害支援としてフリータンクの開放を行います。万が一のときに備えておき、助け合えるのも魅力の1つです。

夜間フリー

「夜間フリー」は、毎日22:30〜7:30までの間、データ容量無制限で使えるようになるサービスです。

現在、最大3カ月間の月額料金を440円(税込)割引するキャンペーンを開催中です。たとえばマイピタを契約し割引を適用させた場合、月額料金は以下のようになります。

mineoからドコモに乗り換える方法・手順

ここからは「mineoからドコモに乗り換える方法・手順」を紹介します。次の4つの項目に分けて確認していきましょう。

1. 契約に必要なものを準備する

まずは、ドコモの契約に必要なものを準備しましょう。

上記のうち「本人確認書類」には、細かく受付条件が定められています。また、未成年や法人の契約には別途書類が必要です。詳しくは、ドコモ公式サイト「本人確認書類」をご確認ください。

MNP予約番号は、乗り換え手続きをする際に使用する番号です。2023年5月以前は必須でしたが「MNPワンストップ」の導入によって、オンライン手続きでは不要となりました。店頭で手続きする方のみ発行してください。

なお、MNP予約番号の有効期限は発行日を含めた15日間となっています。

2. 動作確認済み端末・SIMロック解除を確認する

他社で購入した端末を利用する場合「動作確認済み端末」と「SIMロック解除の有無」のチェックが必要です。それぞれ詳しく解説します。

動作確認済み端末のチェック

「動作確認済み端末」とは、ドコモのサービスを問題なく利用できることが確認できた端末のことです。

動作確認ができていない端末を利用すると「インターネットにつながらない」「電話が途中で途切れる」といったトラブルが発生する可能性があります。

ドコモの動作確認済み端末は「自社サービス対応端末一覧」で確認できます。ただし、最終更新は2023年6月となっており、最新機種は公開されていません。

新しい機種は対応していることが多いのですが、例外もあります。念のため、総務省の「各携帯電話事業者の通信方式と周波数帯」をもとに、通信方式・周波数帯を確認しておきましょう。

SIMロック解除の有無のチェック

「SIMロック解除」は、SIMロック（購入した通信キャリア以外のSIMカードを利用できないようにする制限）を解除するための手続きです。

2021年10月1日以降に発売された機種は制限の対象外のため、手続きは不要。それ以前に発売された端末の解除状況は通信キャリアによって異なります。

たとえば、ドコモ・au・ソフトバンクで販売された端末で、以下の条件に当てはまる場合、SIMロック解除手続きは不要です。

上記の条件に当てはまらない場合、SIMロック解除手続きが必要となります。それぞれ「店頭・電話・Web」で受け付けているため、問い合わせて手続きをしましょう。

ただし、店頭で手続きをする際、SIMロック解除手数料が発生することがあります。電話またはWebでの手続きがおすすめです。

3. ドコモの申し込み手続きをする

ここまでの準備ができたら、ドコモの申し込み手続きを始めましょう。受付窓口は契約する料金プランによって異なります。以下の一覧表をご覧ください。

Web窓口の「ドコモオンラインショップ」と「irumoサイト」は24時間受付のため、好きなタイミングで申し込めます。店舗に行く必要がなく、待ち時間もありません。さらに、契約事務手数料（3,850円(税込)）は無料となっています。

ここでは、ドコモオンラインショップから申し込む手順を紹介します。「SIMカードのみ」と「端末購入あり」で手順が異なるため、当てはまるほうをご覧ください。

1.「ドコモオンラインショップ」にアクセスし「商品をさがす」までスクロールする。
2.「SIMのみ新規・契約変更（5Gへの変更時）」をタップする。
3. SIMカードの種類・手続き方法を選択する。

4. STEP3に表示される内容をすべて確認した上で、チェックを入れる。
5.「申し込み手続きに進む」をタップし、契約手続きを進める。

1.「ドコモオンラインショップ」にアクセスし「商品をさがす」までスクロールする。
2.「iPhone」または「Androidスマートフォン」をタップし、製品を選択する。
3. カラー・本体容量・購入方法を選択し、下にスクロールする。

4. 支払い方法を選択し、金額と注意事項を確認の上、チェックを入れる。

5. 下にスクロールし「カートに入れる」をタップする。
6. 表示される内容を確認し「購入手続きに進む」をタップする。
7. 注意事項を確認した上で「購入手続きに進む」をタップし、契約手続きを進める。

契約者情報を登録し、最後に注文内容を確認したら申し込み手続きは完了です。ドコモから届くメールに記載されている「受付日時・受付番号」を確認した上で、商品の到着を待ちましょう。

4. 開通手続き・初期設定をする

申し込み完了後、最短2日で登録住所に商品が届きます。傷などの不備がないことを確認してから、開通手続き・初期設定を進めましょう。手順は次のとおりです。

1. SIMカードを端末に取り付ける

まずは、これからドコモで利用する端末に新しいSIMカードを取り付けます。SIMカードは紛失・破損しやすいため、慎重に作業してください。手順は次のとおりです。

なお、SIMカードトレーの位置や引き出し方法は機種によって異なります。SIMピンが必要になることもあるため、事前に確認しておきましょう。

また、契約時に「eSIM」を選択した場合、物理的なSIMカードの挿入は不要。別途開通手続きが必要となります。詳しくは、ドコモ公式サイト「商品到着後の設定・開通（利用開始の手続き）」の「eSIM対応機種」をご覧ください。

2. 開通手続きをする

次に、通信回線をドコモに切り替えるための「開通手続き」をします。受付窓口は以下の2つです。

ここでは、Web窓口の「ドコモオンラインショップ」で開通手続きをする手順を紹介します。

なお、他社からの乗り換え（ワンストップを除く）で契約した方は、MNP予約番号の有効期限内に開通手続きをする必要があります。有効期限が切れている場合には、再発行が必要です。

また、商品の受け取り後、1ヵ月経過しても開通手続きが実行されない場合、契約が取り消されます。なるべく早く手続きを完了させましょう。

3. APN設定をする

APN設定は、他社で購入した端末でドコモ回線を利用するための設定です。

iPhoneの場合は初期設定（アクティベート）によってAPN設定が完了しますが、Androidスマホは別途設定が必要となります。手順は次のとおりです。

1.「設定」アプリを開き「ネットワークとインターネット」を選択する。
2.「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」の順に進める。

3. 右上の「＋」を選択し、必要な情報を入力する（以下に記載しています）。
4. 右上の「メニュー」を選択し「保存」をタップする。
5. 作成したAPNをタップして、設定を変更する。

6. ブラウザなどを開いて接続状況を確認する。

以上でAndroidスマホのAPN設定は完了です。「3」の設定項目には、以下の情報を入力してください。

mineoからドコモへの乗り換え手続きはこれで完了です。必要に応じて、データ移行やアプリの設定をしてください。

mineoからドコモへの乗り換えに関するQ&A

最後に「mineoからドコモへの乗り換えに関するQ&A」を紹介します。不明点や心配な点がある方は、ぜひ参考にしてください。

2023年8月5日時点の調査内容です。