【スマホのプロ監修】格安SIM会社のプランやオプションを徹底比較！無制限でも速度制限がある？

格安SIM会社とは？格安でも無制限で使えるって本当？

格安SIM会社とは、大手通信キャリアよりも毎月の料金が格安で利用できる通信サービスのことを言います。

格安SIM会社は、MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれ、大手通信キャリアからインターネットや通話回線の一部を借りて、SIMカードのサービスを提供しています。

実際に、大手通信キャリア通信では回線のメンテナンスや設備への投資が必要です。

しかし、格安SIM会社では設備のレンタル料のみで、自社内で設備を整える必要がなく、コストを抑えられるため通信費を安く提供できています。

また、格安SIM会社には通信量を気にせずに使える「データ無制限プラン」があります。

「格安料金で通信量が無制限ならお得かも！」と思うかもしれませんが、データ無制限プランには通信速度に制約があるということを覚えておきましょう。

大容量プランでは、20GBを超えても1Mbpsの通信速度で使えるといった料金プランが多いです。

通信速度を重要視している方は、データ無制限よりも大容量の格安SIM会社を検討した方が良いかもしれません。

格安SIM会社がおすすめの方はこんな方

格安SIM会社がおすすめな方にはその他にも特徴があります。下記の内容を参考に格安SIM会社に乗り換えるべきか検討してみてください。

長電話をしない方(LINE電話やSkypeを使用)

格安SIM会社が提供している通話オプションは、「3分間かけ放題」や「10分間かけ放題」のようになっていることが多いです。

また、格安SIM会社には、大手通信キャリアのように「家族内であればいくらかけても通話料が無料」といった割引サービスがないのが現状です。そのため、スマホで数時間の通話をする、という方は、通話料が高くなってしまうケースが考えられます。

しかし、LINE電話やSkypeなど、アプリを使った通話で済ませられるという方は、通信料だけでカバーでき、通話料がかからないので格安SIM会社が向いているでしょう。

高速通信にこだわりがない方

格安SIM会社の通信速度は、大手通信キャリアの通信速度と比較すると、少し劣ってしまいます。

特に、回線の利用が混雑しがちな朝や夕方の時間帯では、通信速度が不安定になることもあるでしょう。

ただ、格安SIM会社の通信速度が一概に遅いという訳ではなく、最近では多くの格安SIM会社が帯域の確保をしています。

どうしても「外出先で動画をたくさん視聴したい」「ネットは常に安定していないとストレスが溜まってしまう」といった方は、格安SIM会社に向いていないのかもしれません。

一方で、自宅やカフェのようなWi-Fi環境が整っている場所でスマホを使用するという方は、格安SIM会社がピッタリだといえます。

無制限で使える格安SIM会社を契約する前の確認ポイント

無制限で使える格安SIM会社を契約する前に、確認しておくべきポイントとはどのようなものがあるのでしょうか。

特に知っておきたい5つのポイントを下記で詳しく解説していきます。

速度制限にかかることがある

先ほども簡単にご紹介しましたが、格安SIM会社のデータ無制限プランには速度制限に制約がある場合が多いです。

上記のようなものがあります。

そのため、通信速度を重視している方は「大手通信キャリアの契約を継続する」「大容量格安SIM会社を契約する」といった方法が良いかもしれません。

無制限で使える格安SIM会社を契約する場合には、どれくらいのデータ利用で速度制限がかかるのかを理解しておきましょう。

常時通信速度が遅いことがある

無制限で使える格安SIM会社は、回線の利用が混雑していたり、速度制限がかかってしまうと常に通信速度が遅い場合もあります。

いくら料金が安くても、通信速度が遅いとストレスを感じてしまい、無制限で使える格安SIM会社に乗り換えたことが逆効果だったという可能性も否定はできません。

そのため、再度無制限で使える格安SIM会社を契約する前に、自分は通信速度が遅くても許容ができるのかを明確にしておくと良いでしょう。

毎月のデータ使用量に見合っているか

使う人によって、そしてその月の使い方によって月々のデータ使用量は異なります。

外出先で頻繁に動画を視聴をする方であれば通信量が多く、動画を自宅や会社などのWi-Fiが整った環境で視聴するという方であれば通信量は少ないでしょう。

データ使用量の多い方が月に10GBまでしか使えないプランにしてしまった場合はストレスを感じますし、反対にデータ使用量の少ない方が月に20GBまで使えるプランを契約しても損することになってしまいます。

無制限で使える格安SIM会社の契約に限らず、月々のデータ使用量にあわせてオプションを選択することが非常に重要です。

そのため、無制限で使える格安SIM会社を契約する前に、普段自分がどれくらいの通信量で生活しているのかなどを、改めて把握しておくようにしましょう。

テザリングは使えるか

テザリングとは、データ通信機能をもったSIMカードが差し込まれているスマホを親機とし、パソコンやゲーム機などをインターネット接続することです。

Wi-Fiと似ている部分がありますが、Wi-Fiは自宅や会社で設置している付近でしか使用できないのに対し、テザリングは電波が受信できる場所であればどこでも使えます。

そのため、ルーターのように持ち運ぶ必要もないことから、荷物の負担軽減にも繋がるでしょう。

テザリングは、スマホによって対応可否が決まりますが、現状ではほとんどのスマホや格安SIM会社に対応しています。

さらに、プラン内であれば追加料金がほとんどかからないのも魅力です。

無制限プランは料金が高め

格安SIM会社の中で、無制限プランは月々の料金が約4,000～5,000円と少々高めに設定されています。

MM総研による2023年1月時点の「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態」に関する調査結果では、スマートフォンの月間データ通信量は平均10.09GBとなっています。

参照：携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態（2023年1月時点）

このデータから分かるように、多くの方が月々のデータ通信量は10GB程度だということです。

格安SIM会社のオプションを選択するうえで、本当に無制限である必要があるのかを再度検討しましょう。

無制限で使える格安SIM会社の便利な使い方・オプション

無制限で使える格安SIM会社には、便利な使い方やオプションが存在します。下記の内容を参考にご自身に合ったオプションで無制限で使える格安SIM会社を契約すると良いでしょう。

通話かけ放題でお得

データの”通信量”よりも、”通話かけ放題”を重視したいという方もいらっしゃるかもしれません。

格安SIM会社では、時間無制限の通話かけ放題を提供している会社は少ないのが現状ですが、UQモバイルやワイモバイル、QTモバイルなどでは無制限かけ放題のプランを提供しています。

無制限かけ放題だけでなく、データ通信量も無制限で利用したいという方は、UQモバイルやワイモバイルがおすすめです。

そして、月々30GB近くの高速通信かつ大容量を利用したい方は、QTモバイルを検討してみると良いでしょう。

データ通信専用プラン

データ通信専用プランとは、名前の通り、データ通信のみが利用できる契約のことを言います。

データ通信のみのため、電話機能やSMS認証が使えないことが多いです。

しかしその分、月々の料金を500～1,000円程度安くできるほか、最低利用期間がないことから契約解除料がかからないというメリットがあります。

実際に、BIGLOBEモバイルの「エンタメ・フリーオプション」では、6ヵ月間無料で使えるキャンペーンがあるため試してみると良いでしょう。

特に、LINE電話で通話を済ませられる方やすでに通話用のスマホを所有している方は、データ通信専用プランがおすすめです。

テザリング

テザリングは、スマホさえあればインターネットへの接続が可能です。

主に、テザリングには以下3つの種類があります。

Wi-Fiテザリング

Wi-Fiテザリングとは、スマホやタブレットなどをWi-Fiルーターのように持ち運んでインターネットに接続できるテザリングです。

最も一般的なテザリングで、通信速度も速く、同時に複数の子機と接続できるのがメリットです。

しかし、バッテリーやデータの通信量の減りが激しいというデメリットもあります。

また、外部からの不正利用を防ぐためにも、強固なパスワードを設定するなどしてセキュリティを固める必要があることも覚えておきましょう。

USBテザリング

USBテザリングは、USBケーブルを使用して親機と子機を繋ぐことで、インターネットに接続できるテザリングです。

通信速度が速いかつ安定しており、有線ケーブルを使用しているため、外部からの不正利用がないことが大きなメリットです。

しかし、1台しか接続できないというデメリットもあります。

Bluetoothテザリング

Bluetoothテザリングは、Bluetoothに対応している機器同士をペアリングすることで、インターネットに接続できるテザリングです。

接続機器のバッテリーの消費が少ないことから、長時間の使用をしたい方にはピッタリのテザリングだといえます。

しかし、通信速度が不安定で1台しか接続できない上に、どちらもBluetoothに対応していないといけないというデメリットもあります。

このように、テザリングを使うことで日常生活が便利になりますが、データ通信量の使い過ぎは速度制限にかかることもあるので注意が必要です。

そのため、外出時に少しだけインターネットに接続する機会が多いという方にはテザリングの使用がおすすめです。

カウントフリー

カウントフリーとは、YouTubeや特定の動画配信アプリなどに関して、データ通信量がカウントされなくなるというサービスです。

今まで外出先でYouTubeの動画や映像を見ている時に、動画が急に止まってしまった経験をした方も多いのではないでしょうか。

その原因は、データの通信量を上回ってしまったからだと考えられます。

しかし、カウントフリーを利用し、対象のアプリであればどれだけ使用してもデータ通信量が減ることはありません。

そのため、YouTubeなどの動画アプリを外で視聴することが多い方は、カウントフリーに対応している格安SIM会社が向いているでしょう。

無制限で使えるおすすめの格安SIM会社7社

無制限で使えるおすすめの格安SIM会社は次の7社がおすすめです。

mineo

mineo（マイネオ）は、関西電力グループのオプテージが提供する全国で使える格安スマホサービスで、ドコモ、au、ソフトバンクの大手通信キャリア3社からそのまますぐに乗り換えられるのが特徴です。

mineoには、基本的にデュアルタイプとシングルタイプがあり、データ通信量は1GB/5GB/10GB/20GBの中から自由に選択できます。

mineoの月額料金については、下記の通りです。

また、お試し200MBコースも採用しており、それぞれの料金は下記の通りです。

そして、mineoには月額385円(税込)で最大通信速度が500kbpsの「パケット放題 Plus」というデータ無制限オプションがあります。

さらに、10GB以上のプランを選択している場合は、「パケット放題 Plus」の追加料金がかからないのも魅力です。

オンラインでも、店舗でも安心かつ充実したサポート体制を整えているため、大手通信キャリアの方や料金を重視している方にはmineoがピッタリでしょう。

UQモバイル

UQモバイルは、auのサブブランドで、SMSやテザリング機能の利用が無料でできるという特徴があります。

UQモバイルの料金プランは、繰り越すことが可能なうえ、自宅セット割などの割引サービスで毎月のお支払いがさらにお得です。

ただし、「コミコミプラン」はすべての割引サービスの対象外となるため注意しましょう。

UQモバイルの月額料金については、下記の通りです。

さらに、UQモバイルには通話量によって選べる通話オプションが用意されています。

電話する頻度や時間をそれぞれ考慮しながら、最適なプランを選択すると良いでしょう。

UQモバイルの通信速度は比較的安定しているため、料金は安く抑えたいけれど通信速度は落としたくないという方におすすめです。

ワイモバイル

ワイモバイルは、ソフトバンクのサブブランドとして提供され、Yahoo!プレミアム会員の特典を追加料金なしで使えるのが特徴です。

そして、ワイモバイルでは割引サービスが充実しており、ワイモバイルの割引サービスは最大で月額1,837円(税込)の割引を月額料金に適用させることができます。

ワイモバイルには、シンプル2 S/M/Lの3つのプランがありますが、月額料金や通信速度については下記をご覧ください。

さらに、ワイモバイルには下記のような通話かけ放題のオプションがあります。

ワイモバイルには、通信速度の安定性やかけ放題のオプションもあるため、家族で使いたい方や通話プランに不安がある方におすすめです。

LIBMO

LIBMOは、ドコモの回線を利用した株式会社TOKAIコミュニケーションズが提供している格安SIM会社です。

普段あまり通信量を消費しない方から、大容量を使いたいという方まで、様々な方にピッタリのプランを提供しています。

LIBMOのプランには、「音声通話機能付きSIM」と「データ通信専用SIM」の2種類があり、データ容量はライト（無制限）/3GB/8GB/20GB/30GBの中から自由に選択できます。

LIBMOの月額料金については、下記をご覧ください。

さらに、LIBMOでは翌月に余ったデータ通信量を繰り越せるほか、初期設定も84％の方が簡単だと回答しているため、比較的に始めやすいといえるでしょう。

自分に最適な通信量で契約したい方や料金を重視する方には、LIBMOがおすすめです。

詳細： LIBMO 料金プラン

トーンモバイル

トーンモバイルは、月額料金が安く、子供にスマホを持たせる場合に見守り機能を無料で搭載しているのが特徴です。

また、トーンモバイルのオリジナル端末を使用している場合には、月額が1,100円(税込)から変動しないという魅力もあります。

そして、動画視聴をする際には別途チケットの購入が必要になりますが、インターネットやSNSの利用であれば通信量を気にすることなく利用可能です。

トーンモバイルの月額料金や通話料については、下記をご覧ください。

さらに、トーンモバイルには下記のように人気を集めているオプションサービスがたくさんあります。

トーンモバイルは、子供のスマホ利用時間や位置情報確認の見守り機能があるため、子供にスマホを持たせるのが心配な方や料金を少しでも安くしたいという方におすすめです。

詳細：トーンモバイル Android向け料金
詳細：トーンモバイル iPhone向け料金
詳細：トーンモバイルオプションサービス

DTI SIM

DTI SIMは、ドコモ回線を利用しており、ホテルやレストランなどがお得になるDTI会員の特典サービスを提供しているのが特徴です。

そして、DTI SIMには「音声通話対応の音声プラン」「データ通信専用のデータプラン」「SMS対応のデータSMSプラン」があり、用途で選べる豊富なプランが設定されているという魅力もあります。

DTI SIM の月額料金については、下記の表をご覧ください。

毎日1.4GBの使い切りのプランでは、1日に1.4GBを超えると速度制限がかかりますが、翌日になれば解除されるので、1ヵ月あたり最大約43GBの通信が2,500~3,000円でできる計算になります。

さらに、DTI SIMではテザリングに対応しており、3GBコースを無料で試せる「半年お試しプラン」もあるため、非常にお得だといえるでしょう。

自分の用途にあわせてプランを契約したい方や充実したオプションを求める方には、DTI SIMがおすすめです。
詳細：DTI SIM 月額基本料金

NUROモバイル

NUROモバイルは、ソニーグループの会社が提供しており、大手通信キャリア3社に対応しているのが特徴です。

選びやすくリーズナブルな料金プランに加え、余ったデータ通信量は翌月に繰越もできるので、無駄がありません。

NUROモバイル月額料金については、下記の表をご覧ください。

そして、NUROモバイルには余った容量を家族や友人と分け合える「パケットギフト」や通話料金が安くなるNUROモバイル電話などのサービスも充実しています。

お試しプランもあるため、格安SIM会社が不安な方やデータ通信量を大切にしたい方は、NUROモバイルがおすすめです。

詳細：NUROモバイル 料金プラン

データがたくさん使える大容量の格安SIM会社3社

データがたくさん使える大容量の格安SIM会社は下記の3つです。

OCNモバイルONE ※新規受付終了済み

OCN モバイル ONEは、NTTコミュニケーションズが提供するMVNOの通信サービスを用い、安心かつ信頼の品質が評判の格安SIM会社です。

OCN モバイル ONEでは、OCN光サービスを利用している場合に毎月220円(税込)割引きされるほか、容量を気にすることなく音楽を楽しめる「MUSICカウントフリー」が無料で使えるという魅力もあります。

プランは、音声対応SIM（インターネット・SMS・通話対応）、SMS対応SIM（インターネット・SMS対応）、データ通信専用SIM（インターネット対応）の3種類から選択できます。

OCN モバイル ONEの月額基本料金については、下記の表をご覧ください。

また、OCN モバイル ONEのMUSICカウントフリーの対象サービスは以下の通りです。

・Amazon Music
・AWA
・dヒッツ
・LINE MUSIC
・Spotify
・TOWER RECORDS MUSIC
・ひかりTVミュージック（2023年8月31日にサービス提供終了）

さらに、MUSICカウントフリーだけでなく、「050Plus」や「マイポケット」など一部サービスについてもカウントフリーに対応しています。

音楽サービスを無制限で楽しみたい方や用途にあわせてプランを選びたい方は、OCN モバイル ONEがおすすめです。

BIGLOBEモバイル

BIGLOBEモバイルは、ビッグローブ株式会社が運営しており、全21種類のサービスがカウントフリーとなる「エンタメフリー・オプション」を提供しているのが特徴です。

そして、「ビッグローブ光」利用時や家族で利用した場合には、割引が適用されるという魅力もあります。

詳細：BIGLOBEモバイル BIGLOBE家族割
詳細：BIGLOBEモバイル×ビッグローブ光

プランには、音声通話SIM（電話+データ通信）とデータSIM（データ通信のみ）の2種類が用意されています。

BIGLOBEモバイルの月額料金については、下記の通りです。

イオンモバイル

イオンモバイルは、全国200店舗以上の販売・サポート実績を誇り、ドコモ回線とau回線のマルチキャリアに対応しているのが特徴です。

実際に豊富な料金プランが用意されており、多くの方に最適なプランを提供しているのが強みだといえます。

プランには、音声SIMプラン、シェアプラン、データプラン、やさしいプランの4種類があります。

それぞれのプランの内容については、下記の表をご覧ください。

また、それぞれのプランの月額料金については、下記の通りです。

さらに、イオンモバイルには最低利用期間が定められておらず、契約解除料を払う必要もありません。
自分にあった最適なプランで契約したい方にはイオンモバイルがおすすめです。

詳細：イオンモバイル 料金プラン
詳細：イオンモバイル やさしいプラン

※2023年11月29日時点の内容です。