楽天モバイルとmineoの月額料金・通信速度を比較。乗り換えるべき？

楽天モバイルとmineoはどっちがおすすめ？2つの項目で比較！

「楽天モバイルとmineoはどっちが安いの？ 通信速度はどっちが速いの？」と疑問に思っている方は多いでしょう。まずは、以下の2つの項目に分けて、楽天モバイルとmineoの比較を紹介します。

料金プラン・月額料金の比較

1つ目は「料金プラン・月額料金の比較」です。

楽天モバイルの料金プランは「Rakuten最強プラン」の1種類のみ。データ使用量に応じて月額料金が変動する段階制プランのため、さまざまな使い方にフィットします。

20GB超過後はデータ容量無制限になるので、インターネットの使用頻度が多い方にもおすすめです。

一方のmineoは、データ容量で選べる「マイピタ」と、通信速度で選べる「マイそく」の2種類の料金プランを提供しています。それぞれタイプが異なるため、2つの表に分けて比較していきましょう。

「楽天モバイル：Rakuten最強プラン」と「mineo：マイピタ」の料金比較

まずは「楽天モバイル：Rakuten最強プラン」と「mineo：マイピタ」の料金比較です。

上記の表では「楽天モバイル：Rakuten最強プラン」と「mineo：マイピタ」を、データ容量別に比較しています。その結果、次のことがわかりました。

楽天モバイルのRakuten最強プランは「〜3GB」の料金が非常に安く設定されていますが、次の段階が「〜20GB」となっており、その中間の段階がありません。そのため「〜5GB / 〜10GB」の段階では、mineo：マイピタのほうが月額料金が安くなります。

「〜20GB」の段階はどちらも月額2,178円(税込)と同額。20GB以上の料金プランはmineoにはないため、データ容量をたくさん使用したい方は楽天モバイルがおすすめとなります。

「楽天モバイル：Rakuten最強プラン」と「mineo：マイそく」の料金比較

続いて「mineo：マイそく」の料金比較を見ていきましょう。マイそくはデータ使用量が多くない方向けの料金プランのため、比較には「Rakuten最強プラン：〜3GB」を使用します。

上記のうち「Rakuten最強プラン：〜3GB」と「マイそく：最大3Mbps」の比較では、mineoの方が月額1,122円(税込)高くなることがわかりました。しかし、それ以外の通信速度を選択する場合、mineoの方が月額料金は下がります。

たとえば「Rakuten最強プラン：〜3GB」と「マイそく：最大32kbps」の金額差は、月額828円(税込)。同じ条件で1年間使い続けた場合、合計9,936円(税込)の差額が生まれるのです。

とはいえ、最大32kbpsでは屋外で満足に通信を行うことはできないでしょう。マイそくには利用上の制限があるため、公正な比較とは言えません。目的や使い方にあわせて選択する必要があります。

通信速度の比較

2つ目は「通信速度の比較」です。ここでは、回線速度の口コミサイト「みんそく」の情報を参考に、楽天モバイルとmineoの通信速度を比較します。

比較の結果に入る前に、測定項目について確認しておきましょう。

上記のうち「平均Ping値」は、1回の通信にかかる時間を平均した数値です。数値が小さいほど通信環境が良いとされています。

「平均ダウンロード/アップロード速度」は、1回の通信で送受信できるデータ容量の平均値です。この数値が大きいほど、大容量通信を高速で利用できます。

測定項目の特徴を踏まえた上で比較表を見ると「全体的に楽天モバイルの数値が優れていること」がわかります。通信速度は利用するエリアや時間帯によって変動するため一概には言えませんが、楽天モバイルからmineoに乗り換えることで通信環境が低下する可能性があるでしょう。

楽天モバイルからmineoに乗り換える3つのメリット

ここからは、楽天モバイルからmineoに乗り換えるメリットを紹介します。以下の3つの項目に分けて確認していきましょう。

通信回線・料金プランの選択肢が多い

mineoは「ドコモ・au・ソフトバンク」の3つの通信回線に対応した格安SIM会社です。利用するエリアにあわせて、臨機応変に通信回線を選択できます。これまでに使っていた回線に問題がなかった方は、同じものを選択すると良いでしょう。

また、mineoはデータ容量で選べる「マイピタ」と、通信速度で選べる「マイそく」の2種類の料金プランを提供中。今までと同じように使いたい方も、新しい使い方にチャレンジしたい方も、どちらも満足できるラインナップとなっています。

豊富な独自サービスが提供されている

mineoでは、ユーザーの意見を取り入れた独自サービスが数多く提供されています。ほかの通信キャリアにはない、新しいサービスを使いたい方もきっと満足できるでしょう。

ここでは、以下の3つのオプションサービスについて紹介します。

パケット放題 Plus

「パケット放題 Plus」は、最大1.5Mbpsのデータ通信が無制限で使えるようになるオプションです。

mineoスイッチのオン/オフによって、通信速度の切り替えが可能。高速通信を使いたいときはオフ、データ容量を節約したいときはオン、といった使い方ができます。

しかし「1.5Mbpsだと快適に使えないんじゃないの？」と疑問に思う方も多いでしょう。そんな方に向けて、mineoは以下のアンケート結果を公開しています。

上記の画像からは「メッセージ・音楽ストリーミング・SNS・Webサイトの閲覧・動画視聴」といった、日頃から利用するサービスが問題なく使えることがわかります。月額料金もお手頃なので、一度使ってみても良いでしょう。

フリータンク

「フリータンク」は、全国のmineoユーザーとデータ容量をシェアできるサービスです。余ったデータ容量を“タンク”に入れておいたり、足りなくなったときに分けてもらったりすることができます。

また、災害発生時には「災害救助法の適用もしくは特別警報が発表された地域のユーザー」に対して、災害支援としてフリータンクの開放を行います。万が一のときに備えておき、助け合えるのも魅力の1つです。

ゆずるね。

「ゆずるね。」は、回線が混雑する平日（祝日含む）12時〜13時の通信をゆずりあい、快適な通信環境を維持するためのプロジェクトです。「ゆずるね。宣言」をした上で利用を控えれば、達成回数に応じて特典をもらえます。

「ゆずるね。」の利用手順は、以下のとおりです。

12時〜13時に数MB以上のデータ通信を利用しなければ「ゆずるね。達成」です。毎月21日〜翌月20日の達成回数に応じて特典が付与されます。特典の内容は以下のとおりです。

コミュニティサイト「マイネ王」が利用できる

mineoはユーザー同士が助け合いながら使えるように、コミュニティサイト「マイネ王」を提供しています。

サイト内には「Q&A・スタッフブログ・掲示板・アイデアファーム」など、さまざまなコンテンツが用意されており、すべて無料で利用可能です。

たとえば、Q&Aでは「わざわざ問い合わせるほどでもないかな？」と思うような悩み・疑問を、他のmineoユーザーに質問できます。

過去の質問・回答もカテゴリ別にまとめられているため、スムーズに問題を解決できるでしょう。

楽天モバイルからmineoに乗り換える3つのデメリット

続いて、楽天モバイルからmineoに乗り換えるデメリットを紹介します。こちらも3つの項目に分けて確認していきましょう。

高速通信のデータ容量無制限プランがない

mineoは「マイそく」や「パケット放題 Plus」によって、データ容量無制限プランを実現していますが、いずれも通信速度が制限される点には注意が必要です。

マイそくは「最大3Mbps」、パケット放題 Plusは「最大1.5Mbps」となっており、本来の通信速度は利用できません。

高速通信を使ったデータ容量無制限プランを利用したい方は「楽天モバイルを使い続ける」または「ほかの大手通信キャリアに乗り換える」といった方法を検討したほうが良いでしょう。

無料通話かけ放題の「Rakuten Link」が使えなくなる

「Rakuten Link」は、楽天モバイルユーザー専用の通話アプリです。追加料金なしで「国内通話かけ放題・対象国から日本への国際通話かけ放題・メッセージの送受信無料・楽メール・その他サービス」を利用できます。

mineoにも国内通話かけ放題サービスはありますが、有料です。通話が多い方は、オプションサービスの利用料金を確認しておきましょう。楽天モバイルとmineoの通話オプションは次のとおりです。

上記のうち「mineoでんわ」は、mineoユーザー専用の通話アプリです。専用アプリから発信することで、通常22円(税込)/30秒の国内通話料が10円(税込)/30秒になります。通話の使用頻度が少ない方には、こちらがおすすめです。

楽天ポイントが貯まりにくくなる

楽天モバイルからmineoに乗り換えることで「楽天ポイント」が貯まりにくくなります。楽天ポイントは、楽天モバイル・楽天市場・楽天カードなどの関連サービスを利用する際に付与されるポイントです。通常、100円(税別)につき1ポイントの還元を受けられます。

また、楽天モバイルを契約している方は「SPU（スーパーポイントアップ）」の対象となり、楽天市場で商品を購入する際に貯まるポイントが最大＋3倍になります。日頃から“楽天経済圏”のサービスを利用している場合、大きな差が生まれるでしょう。

楽天モバイルからmineoに乗り換える方法・手順

ここからは「楽天モバイルからmineoに乗り換える方法・手順」を紹介します。次の4つのステップに分けて確認していきましょう。

1. 契約に必要なものを準備する

まずは、mineoの契約に必要なものを準備しましょう。以下の表をご覧ください。

上記のうち「本人確認書類」には、細かく受付条件が定められています。詳しくは、mineo公式サイト「本人確認書類」をご確認ください。

MNP予約番号は、乗り換え手続きをする際に使用する番号です。2023年5月以前は必須でしたが「MNPワンストップ」の導入によって、オンライン手続きでは不要となりました。店頭で手続きする方のみ「my 楽天モバイル」で発行してください。

なお、MNP予約番号の有効期限は、発行日を含めた15日間です。mineoを契約する場合、有効期限が10日以上残っている必要があります。発行後はできるだけ早く手続きをしましょう。

2. 動作確認済み端末・SIMロック解除の有無をチェックする

他社で購入した端末を利用する場合「動作確認済み端末」と「SIMロック解除の有無」のチェックが必要です。それぞれ詳しく解説します。

動作確認済み端末のチェック

「動作確認済み端末」とは、mineoのサービスを問題なく利用できることが確認された端末のことです。

動作確認ができていない端末を利用すると「インターネットにつながらない」「電話が途中で途切れる」といったトラブルが発生する可能性があります。

mineoの動作確認済み端末は「動作確認済み端末検索」でチェックできます。手順は次のとおりです。

上記の手順で「対象の機種名が表示されない」または「○がついていない」場合は、動作確認が済んでいない可能性があります。新しい機種を購入するなどの対策をとりましょう。

SIMロック解除の有無のチェック

「SIMロック解除」は、端末の利用制限の1つである「SIMロック」を解除するための手続きです。購入した通信キャリアと異なる通信回線のサービスを使う場合に必要となります。

ただし、2021年10月1日以降に発売された機種は制限の対象外のため、手続きは不要。それ以前に発売された端末の解除状況は通信キャリアによって異なります。

たとえば、ドコモ・au・ソフトバンクで販売された端末で、以下の条件に当てはまる場合、SIMロック解除手続きは不要です。

上記の条件に当てはまらない場合には、SIMロック解除手続きが必要となります。それぞれ「店頭・電話・Web」で受け付けているため、問い合わせて手続きをしましょう。

ただし、店頭で手続きをする場合、SIMロック解除手数料が発生することがあります。「電話」または「Web」での手続きがおすすめです。

3. mineoの申し込み手続きをする

ここまでの準備ができたら、mineoの申し込み手続きをはじめましょう。ここでは、Web窓口の「mineo公式サイト」から申し込む手順を紹介します。

eoIDの登録・契約者情報の入力と進み、登録を確定させたら、契約手続きは完了です。商品の到着を待ちましょう。

4. 開通手続き・初期設定・データ移行をする

申し込み完了後、3日〜4日程で登録住所に商品が届きます。傷などの不備がないことを確認してから、開通手続き・初期設定を進めましょう。手順は次のとおりです。

なお、eSIMを契約した方は手順が異なります。詳しくは、mineo公式サイト「eSIMお申し込み後からご利用までの流れ」をご覧ください。

1. SIMカードを端末に取り付ける

まずは、これからmineoで利用する端末に新しいSIMカードを取り付けます。SIMカードは紛失・破損しやすいため、テーブルの上で作業してください。手順は次のとおりです。

SIMカードトレーの取り出し方は機種によって異なります。不明点がある方は、取扱説明書をご確認ください。

2. Webで開通手続きをする

次に、通信回線をmineoに切り替えるための開通手続きをしましょう。

開通手続きの受付時間は「Aプラン（auプラン）・Dプラン（ドコモプラン）は9:00〜21:00」「Sプラン（ソフトバンクプラン）は10:00〜19:00」です。

ただし、Aプラン・Dプランは20:00以降、Sプランは18:00以降に手続きをした場合、切り替えが翌日になることがあります。特に月末日は申し込みが集中するため、早めに手続きをしてください。

また、開通手続きは「現在利用中の端末およびmineoのSIMカードを挿入した端末」の電源を切った状態で、インターネットに接続しているパソコンなどから実施してください。

申し込みは「マイページ」で受け付けています。手順は次のとおりです。

メール受信後、Aプラン・Dプランは約30分、Sプランは数分程度で回線の切り替えが完了します。端末の電源を入れて、以下のテストコールにダイヤルしてください。

ガイダンスが正常に流れれば、開通手続きは完了です。

3. APN設定をする（Androidスマホのみ）

他社で購入したAndroidスマホを利用する場合「APN設定」が必要な場合があります。以下の手順に沿って進めてください。

以上でAndroidスマホのAPN設定は完了です。「3」の設定項目には、以下の情報を入力してください。

ここまでの手順が完了したら、楽天モバイルからmineoへの乗り換え手続きは完了です。必要に応じてデータ移行やアプリの設定をしてください。

2023年7月15日時点の調査内容です。