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格安SIMの料金の安さに惹かれて契約を検討しているけれど、通信速度が遅いと言われているので、心配な人もきっと多いですよね。
この記事では、数ある格安SIMの具体的な通信速度(上り、下り)をランキング形式で紹介し、おすすめの格安SIMの魅力をわかりやすく解説します。
本記事を読むことで、それぞれの格安SIMの通信速度を知って、自分に最適な会社を選んでみてください。
プロが疑問を解決!
- 大手キャリアと格安SIMの通信速度の違い
大手キャリアは自社通信設備を保有していますが、格安SIM会社は大手キャリアから借りて通信を行っているため、速度の違いはどうしてもあります。
また、格安SIM会社は大手キャリアから借りている回線量が異なるので、同じ大手キャリアからの回線であっても格安SIM会社の中で差が出てしまいます。
通信速度は利用する時間や電波状態、回線の混雑状況やエリアなど、環境によって通信速度が変化するので一定ではないためです。 - 格安SIM社を借りる前に準備しておくこと
格安SIM会社の利用者が急激に増加したことを考えると、借りている通信には上限があるため速度が低下する可能性もあります。
その際は格安SIM会社が通信増強のために通信回線量を増やして借りて対策することも考えられますが、改善までに一定時間かかるため、すぐに通信速度が上がった、とは感じにくいでしょう。
悪いイメージを持ったまま乗り換えをしている可能性もあるため、スピードチェックは様々なサイトやアプリを参考に見てみると良いですね。
格安SIMの通信速度は遅い?

プロのYes or No ?
ずばり”格安SIMの通信速度は遅い”というイメージは『正しい』です。
但し、容量の少ない通信であれば分からないレベルですね。
例えば、LINEなどのメッセージの送受信だけ、テキストが多いメールやwebページの閲覧などであれば、あまり体感差はないと思います。
格安SIMと大手キャリアとの通信速度の違い
格安SIMの通信速度は、大手キャリアと比べると遅いと言われています。
格安SIMは各キャリアから回線を借りているからです。通信速度が遅くなりがちな時間として、以下が挙げられます。
・朝、夕方の通勤時間帯
・休憩時間にあたる平日昼の12時から13時前後
身近なものにたとえると、回線の量や幅は、道路の大きさや幅のようなものです。
利用するユーザーの数は道路を走る車です。車が多いと、渋滞して、通信速度は遅くなります。
反対に車が少ないと、すいているため、通信速度は速くなります。
よって、どうしても通勤時間帯や休憩時間帯は、利用者が増えるため、回線が混み合い、通信速度が遅くなる傾向があります。
それらを回避するため、格安SIMによっては設備を増強したり、5G対応などサービスの強化につとめたりしています。
・ワイモバイル
・UQモバイル
・mineo
・IIJmio
・LinksMate(リンクスメイト)
格安SIMの通信速度比較

格安SIMの業者による通信速度の違い
通信速度には、「ダウンロード(下り)速度」と「アップロード(上り)速度」があります。
業者によって、ダウンロード速度とアップロード速度の順位が異なります。
「下り速度」と「上り速度」が使われるタイミングはそれぞれ以下です。
上り | ・LINE・メール・メッセージなどの送信・画像や動画の投稿(instagram・Twitter・YouTubeなど) ・インターネット上に写真や動画など保存 |
下り | ・LINE・メール・メッセージなどの受信 ・Webページ閲覧 ・画像閲覧(instagram・Twitterなど) ・動画視聴(YouTube、Amazon Prime Videoなど) ・アプリやソフトのダウンロード ・オンラインゲーム |
動画視聴やゲームなどを頻繁にする人は下り速度をし、オンラインでのデータ編集やSNSの投稿がメインの人は上り速度を重視すると良いでしょう。
・ワイモバイル
・ペンギンモバイル
・UQモバイル
・Mineo
・IIJmio
・Y.u.mobile
・LINEモバイル
・OCNモバイルONE
・リンクスメイト
格安SIMダウンロード(下り)の通信速度比較
みんなのネット回線速度(みんそく)の2021年10月時点でのデータをランキング形式でご紹介します。
順位 | MVMO事業者名 | 平均通信速度 |
---|---|---|
1位 | ペンギンモバイル | 82.93Mbps |
2位 | ワイモバイル | 59.62Mbps |
3位 | LinksMate(リンクスメイト) | 58.26Mbps |
4位 | y.u mobile | 57.52Mbps |
5位 | 日本通信SIM | 55.23Mbps |
6位 | J:COM MOBILE | 50.48Mbps |
7位 | UQ モバイル | 44.89Mbps |
8位 | IIJmio | 44.73Mbps |
9位 | OCNモバイルONE | 43.92Mbps |
10位 | mineo | 39.0Mbps |
格安SIMアップロード(上り)の通信速度比較
順位 | MVMO事業者名 | 平均通信速度 |
---|---|---|
1位 | y.u mobile | 19.15Mbps |
2位 | ペンギンモバイル | 15.91Mbps |
3位 | ワイモバイル | 14.08Mbps |
4位 | 日本通信SIM | 12.19Mbps |
5位 | J:COM MOBILE | 10.34Mbps |
6位 | IIJmio | 10.29Mbps |
7位 | LinksMate(リンクスメイト) | 10.03Mbps |
8位 | OCNモバイルONE | 9.96Mbps |
9位 | b-mobile | 9.48Mbps |
10位 | mineo | 9.04Mbps |
通信速度の速いおすすめ格安SIM(MVNO)ランキング5選
さて、ここからは総合的におすすめの格安SIMをピックアップします。
これから格安SIMを選ぼうとしている人はぜひ参考にしてみてください。
1位:ワイモバイル

総合ランキング一位はワイモバイルです。
ソフトバンクのサブブランドのサービスなので、通話品質も良く、下り、上り共に通信速度が速いのが特徴です。
また、5G回線にも対応しています。
全国4000の取扱店舗、約1000のワイモバイルショップで対面サポートが受けられるので、格安SIMに詳しくない人も安心できますね。
料金プランはS、M、Lの3種類だけなのでわかりやすいのが魅力です。
Sだと、3GBで月額2,178円(税込)、Mだと15GBで月額3,278円(税込)、Lだと25GBで月額4,158円(税込)です。
家族で利用するともっとお得で、2回線以降は、1,188円割引となります。
余ったデータ容量の繰り越しが出来るのもポイント。
支払いはクレジットカード以外にも口座振替が選べます。
通信速度 | 上り:12.45Mbps/3位 下り:53.51Mbps/3位 |
料金プラン | シンプルS/M/L |
データ通信量 | S 3GB/M 15GB/L 25GB |
音声通話料金 | 22円/30秒 |
使える回線 | SB |
特化サービス | データくりこし/家族割引サービス/おうち割 |
実店舗の有無 | 有(取扱店舗、ワイモバイルショップなど) |
公式HP | ワイモバイル |
2位: LinksMate(リンクスメイト)

LinksMate(リンクスメイト)は通信速度の下りが3位、上りが7位の格安SIMです。
プランはなんと全114種類。
データ容量別に非常に細かく選べるようになっています。
最大の特徴は、「カウントフリーオプション(月額550円(税込)」の存在です。
対象のゲームやコンテンツ、SNSの通信量カウントが90%以上OFFなので、対象ゲームやコンテンツ、SNS(Instagram、Twitter、Facebook)は、通信料の10%しか精算されません。
データ通信容量が減って、低速データ通信状態になっても、対象ゲーム、コンテンツ、SNSは、高速のまま利用できるのも嬉しいところです。
その他、容量の家族間のシェア、繰り越しにも対応している上に、事務手数料もかからないのが魅力です。
支払いは、クレジットカードがなくても、LP(LinksPoint)というサービスで、コンビニ決済、銀行決済が選べます。
通信速度 | 上り:10.03Mbps 下り:58.26Mbps |
料金プラン | データ通信容量とSIMタイプを組み合わせた、全114種類のプラン |
データ通信量 | 100MB、200MB、300MB、400MB、500MB、 1GB、2GB、3GB、4GB、5GB、6GB、7GB、8GB、9GB、10G、 12GB、14GB、16GB、18GB、20GB、22GB、24GB、26GB、28GB、 30GB、34GB、40GB、50GB。60GB、80GB、100GB、140GB、 200GB、300GB、400GB、600GB、800GB、1TB |
音声通話料金 | 22円/30秒 |
使える回線 | Docomo |
特化サービス | カウントフリーオプション |
実店舗の有無 | 無 |
公式HP | LinksMate |
3位:OCN モバイル ONE

OCN モバイル ONEは、通信速度の下りが9位、上りが8位の格安SIMです。
プランがとてもシンプルで、音声通話コースは1GB月額770円、3GB月額990円、6GB月額1,320円の3つに分かれています。
OCN光を利用していれば。OCN光モバイル割が使えてさらにお得な料金となります。
OCN モバイル ONEの特徴はMUSICカウントフリーサービスがある点です。
Amazon Music、Spotify、LINE MUSICなど対象コンテンツはいくらでも楽しめるようになっています。
繰越しやデータシェアサービスもあり、口座振込にも対応、全国の即日受渡カウンターでSIMを受け取ることもできます。
セット販売しているスマホの代金が格安なのも嬉しいところ。
この機会にスマホも新しくしたい人には特におすすめです。
通信速度 | 上り:9.96Mbps/9位 下り:43.92Mbps/10位 |
料金プラン | 音声対応SIM SMS対応SIM データ通信専用SIM |
データ通信量 | 1GB 3GB 6GB 10GB |
音声通話料金 | 11円/30秒 |
使える回線 | Docomo |
特化サービス | OCN光モバイル割 MUSICカウントフリー |
実店舗の有無 | 無 |
公式HP | OCN モバイル ONE |
4位:y.u mobile

y.u mobileは下り4位、上り1位の通信速度が抜群の格安SIM。
ヤマダ電機とU-NEXTの合弁会社として2017年に設立された格安SIMの会社でもあります。
コースは音声通話SIMとデータSIMにわかれ、プランはシングル5GB 月額1,070円、10GBのシングルU-NEXT月額2,970円、20GBのシェア U-NEXT4,170円があります。
一見してシングルU-NEXTとシェア U-NEXT両者のプランは高いのですが、この2つのプランはU-NEXTの月額料金を含んでいるため、U-NEXTの映画、ドラマ、アニメやマンガ、ラノベ、書籍等が見放題となります。
「永久繰り越し」サービスでは、余った容量を制限なく永久に繰り越しができたり、スマホ修理費用保険には0円で入れたりとかなりお得です。
映画やマンガなどのコンテンツを楽しみたい人にはおすすめの格安SIMです。
通信速度 | 上り:19.15Mbps/1位 下り:57.52Mbps/4位 |
料金プラン | シングル シングルU-NEXT シェア U-NEXT |
データ通信量 | 5GB 10GB 20GB |
音声通話料金 | 22円/30秒 ※専用アプリ:11円/30秒 |
使える回線 | Docomo |
特化サービス | 「永久繰り越し」 |
実店舗の有無 | 有(全国ヤマダデンキ ベスト電器) |
公式HP | y.u mobile |
5位:UQ モバイル

UQモバイルは、下り速度7位。
auのサブブランドとして安定的な評価を得ており、通信品質はauと変わらず、時間帯問わず安定した通信速度が出ると評判です。
料金はくりこしS+5Gでは3GBで月額1,628円、くりこしプランM+5Gでは15GBで月額2,728円、くりこしプランL+5Gでは25GBで月額3,828円に分かれており、余った容量は翌月にくりこしできます。
また、2021年9月2日から「くりこしプラン +5G」を対象に、月額550円(税込)で月間データ容量を最5GB追加する「増量オプションII」開始しており、キャンペーンを利用すれば、一年間は追加5GBを楽しめます。
全国のauショップ、UQモバイル取扱販売店や家電量販店で手続きなどのサポートを受けることできるのも嬉しいところです。
安定した回線で店舗のサービスを受けたい人にはUQモバイルがおすすめです。
通信速度 | 上り:8.82Mbps/11位 下り:44.89Mbps/8位 |
料金プラン | くりこしプランS+5G くりこしプランM+5G くりこしプランL+5G |
データ通信量 | 3GB/月 15GB/月 25GB/月 |
音声通話料金 | 22円/30秒 |
使える回線 | au |
特化サービス | 増量オプションⅡ |
実店舗の有無 | 有(取扱店舗、UQスポットなど) |
公式HP | UQモバイル |
格安SIMの通信速度を上げる方法

プロおすすめの通信速度を上げる方法・裏ワザ
格安SIMの通信速度を、急激に上げたり、改善したりすることは難しいのは現実です。
その上でお伝えできる裏ワザとしては、以下3つでしょうか。
- スマホを再起動する
- Wi-Fi環境の整備をする
- 時間帯によってはWi-Fiを併用する
スマホを再起動する
実は利用しているスマートフォンの裏側ではアプリのダウンロードやアップデート、データ消去などで通信がされている状態にあり、スマホの処理能力が低下していることもあるのでスマホの電源を再起動してみると電波を拾いやすく、通信速度が上がることがあるかも。
Wi-Fi環境の整備をする
Wi-Fi環境の整備としては、自宅ひかり回線の見直しやエリアによって異なるケーブル会社回線、ホームルーター(現在は大手キャリアから5Gホームルーターも発売)、持ち運び可能なモバイルルーターなど、携帯電話以外の通信環境を整えるのもおすすめです。
時間帯によってはWi-Fiを併用する
学生や社会人などの利用が多くなるお昼休みや夜間の時間帯は特に通信速度が低下するので、動画をストレス無く見たいが繋がりにくい、遅いと感じる場合はWi-Fi環境による通信をおすすめします。
そのほか、速度が遅くなってしまったときの回避方法は以下です。
・モバイルデータ通信のON/OFFで電波を拾い直す
スマホの設定からモバイルデータ通信を一度OFFにし、ONにし直してみてください。
電波を拾いなおし、通信速度が改善される場合があります。
・使用する時間をずらしたり使用する場所を移動する
回線の混雑状況が異なるため、使用する時間帯によって通信速度は異なります。
また、地下やビル内など電波が建物に阻まれる場所では、回線が遅くなることも多いです。
回線が遅くなる時間帯や場所は把握しておくとよいでしょう。

まとめ
本記事では、格安SIM社10回線の通信速度比較をランキング形式でお伝えしました。
・ダウンロード速度ランキング1位:ペンギンモバイル
・アップロード速度ランキング1位:y.u mobile
その中でも、特に価格とサービスが良いものを5社おすすめしましたが、いかがでしたでしょうか?
ゲームをプレイする人にはLinksMate、U-NEXTのサービスに興味がある人にはy.u mobileがおすすめです。
その他の方には、通信速度、通話品質の安定性、サービスやサポートの充実さを加味すると、バランスの取れたワイモバイルやOCN モバイル ONE、UQモバイルなどがイチオシとなります。
ぜひこの記事を参考に選んでみてください。