
auのサブブランドとして有名な「UQモバイル」とau新料金プランの「povo」。
最近では、UQモバイルとpovoがCMやメディアなどでも注目を集めています。
実際に「UQモバイルとpovoはどっちがお得なの?」「それぞれの特徴やメリットはなに?」といった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、UQモバイルとpovoの料金や通信速度、キャンペーンなどを比較しながら、それぞれの特徴やメリットも併せて解説していきますので、参考にしていただければ幸いです。
【結論】UQモバイルとpovoはどちらがいいのか?

UQモバイルとau店長から見たそれぞれの特徴
UQモバイル
・メイン回線としての利用であればサポート体制のしっかりしているUQモバイルがおすすめ。
・povoでは端末の購入ができないが、UQモバイルでは新規申込と同時に端末の購入も可能。
povo
・トッピング方式で料金をアレンジできるのでpovoはサブ回線におすすめ。
ただし180日購入がないと解約になる場合があるので管理が必要。
UQモバイルとpovoのどちらが良いかを選択するためには、それぞれの特徴やサービスを把握し、自分に合ったキャリアを選択することが重要です。特徴をご紹介しますね。
サポートやサービスが充実しているのはUQモバイル
UQモバイルは「端末補償サービス」や「UQあんしんサポート」などがあることから、サポートやサービスが非常に充実しています。
また、UQモバイルはオンラインでの手続きも可能ですが、取扱店、および専門ショップを全国各地に設置しているため、万が一のトラブル時に対応してくれるのも魅力です。
ですから「格安SIMの契約が初めてで不安がある」といった方には、UQモバイルが良いかもしれません。
料金の安さならpovo
povoは、基本料金が0円となっているため、料金の安さが強みです。
また、月々に自分が必要な分のデータ通信量を追加してトッピングできるのも魅力だといえます。
「料金の安さを重視している」「自分に最適なデータ通信量を使用したい」といった方には、povoがピッタリでしょう。
UQモバイルのメリットとデメリット

UQモバイルがおすすめの人
・スマホを長期間継続して利用される予定の人
・アプリストアやショッピングサイトの利用額とスマホの使用料金を合算した「かんたん決済」の利用をされる人
・各種手続きを、店頭サポートで行いたい人
・海外でも利用される人
・スマホ端末の同時購入を検討している人
メリット
通信速度が安定している
格安SIM全般に言えることですが、朝・昼・夕方の時間帯に回線が混雑した際、通信速度が低下してしまうケースが多いです。
しかし、UQモバイルは大手通信キャリアに劣らないほど、通信速度が安定していると言われています。
どれだけサービスや料金が充実していても、通信速度が不安定な状態が多いと、ストレスが溜まってしまう方もいるでしょう。
そのため、UQモバイルの通信速度の速さ・安定性は非常に大きなメリットです。
データの繰り越し・高速通信の切り替えができる
UQモバイルの「くりこしプラン」では、プラン内で決まっているデータ通信量を翌月に繰り越せるため、月々のデータ通信量の消費がバラバラの人であっても無駄になることはありません。
さらに、UQモバイルでは高速通信・低速通信の切り替えができる「節約モード」を利用できることから、自分のタイミングでデータ通信量を節約することも可能です。
低速通信の場合、最大速度がくりこしプランS+5Gであれば300kbps、くりこしプランM・L+5Gであれば1Mbpsに落ちますが、ネット上での検索程度なら問題なく使えます。
口座振替の支払いに対応している
UQモバイルでは、クレジットカードだけでなく、口座振替にも対応しているというメリットもあります。
現状では、ほとんどの格安SIMがクレジットカード払いにしか対応していません。
そのため「クレジットカードを持っていない」といった方でも、安心して手続きを進めることができるでしょう。
デメリット
通話料金が別途かかる
UQモバイルには、家族間やUQモバイル間の通話料金が無料になるサービスがないため、通話料金が別途かかってしまいます。
UQモバイルの通話料のオプションは下記の通りです。
基本国内通話料 | ときどき長電話する方に | 短時間の電話が多い方に | 電話をたっぷりしたい方に | |
---|---|---|---|---|
オプション | なし | 通話パック(60分/月) | かけ放題(10分/回) | かけ放題(24時間) |
月額料金 | 22円/30秒 | 550円 | 770円 | 1,870円 |
「24時間かけ放題」であれば、通話が多い人でも安心ですが、月々1,870円と少々料金が高めに設定されています。
ですから「家族同士で長電話をすることが多い」「電話をたくさん使う」といった方には、デメリットだといえるでしょう。
選べるプランの種類が少ない
UQモバイルのプランは、くりこしプランS(3GB)/くりこしプランM(15GB)/くりこしプランL(25GB)の計3種類となっています。
シンプルなプランでわかりやすいのは良いですが、データ通信量の選択肢が少ないといえるでしょう。
また、データ通信量が足りないときにデータチャージでも対応できますが、1GBで1,100円(税込)と割高になるため、大容量プランがないのもUQモバイルのデメリットです。
UQモバイルでは使えない端末が一部ある
なるべくコストを抑えるために、現在使用している端末をUQモバイルで使用したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、古い機種や一部のAndroid端末では、UQモバイルに対応していない可能性があるので、契約する前に確認する必要があります。
もし、自分のスマホがUQモバイルに対応していない場合は、新たにスマホの購入を検討しても良いかもしれません。
自分のスマホが対応しているか気になる方は、下記の動作確認端末一覧で確認してみると良いでしょう。
povoのメリットとデメリット

povoがおすすめの人
・利用頻度にバラつきがある人
・プランや通信量など自身でマメに管理ができる人
・auPAYの決済をよくする方
ギガ活というキャンペーンでは、auPAY決済で提携店舗から通信量がもらえる
ちなみに、留守番電話や着信転送サービスがないので通話が多い方は注意が必要です。
メリット
手数料がかからない
povoは、契約事務手数料、契約解除料、au/UQモバイル/povoの3ブランド間の移行手数料などが一切かかりません。
契約期間の縛りもないため、気軽に始められるのもpovoの大きなメリットだといえるでしょう。
povoの契約に悩んでいる方は、1ヵ月間お試し感覚で利用してみるのも良いかもしれません。
1日だけデータ通信量を使い放題にできる
povoには、330円(税込)/回で1日だけデータ通信量を使い放題にできるトッピングがあります。
たとえば、学校や会社の日にはデータ通信量をあまり使わないけれど、休日にはたくさん使うといった方には、ピッタリのトッピングです。
このようなプランは、他の会社にないため、povoのメリットだといえるでしょう。
キャリア決済が利用できる
povoでは、auのキャリア決済「auかんたん決済」が利用できます。これまで「Google Play Store」や「App Store」の課金等でauかんたん決済を利用してきたという方も多いのではないでしょうか。
そういった方にとっては、特に大きなメリットだといえるでしょう。
デメリット
キャリアメールが使えなくなる
povoでは、au/ドコモ/ソフトバンクのキャリアメールに対応していないため、契約前に各サービスに登録しているメールアドレスを変更する必要があります。
ですから、特にキャリアメールを頻繁に使用していた方にとっては、面倒に感じるかもしれません。
キャリアメールから移行する場合は、どの携帯会社でも使える「Gmail」や「Yahoo!メール」などを検討すると良いでしょう。
サポートが充実していない
povoの契約手続きやサポートは、全てオンラインのみで完結となります。
そのため、「店舗で直接スタッフに相談したい」「電話で相談に乗ってほしい」といった方には、デメリットだといえるでしょう。
また、端末の故障や紛失の際でも、サポートサイトのチャットから問い合わせる必要があるので、povoを契約する場合はPCや予備のスマホをご用意しておくことをおすすめします。
家族割・auスマートバリューが対象外
povoは基本の月額料金が安いためか、家族割やauで実施されている割引サービスが適用されません。
そのため「家族みんなで割引サービスを利用したい」といった方には、デメリットだといえます。
また、ブロードバンドやauスマートポートの契約者がpovoに乗り換えた場合に、家族もまとめて割引対象外となってしまうので、併せて確認しておきましょう。
①料金プランで比較

UQモバイルとpovoの料金プランには、どのような違いがあるのでしょうか。
下記でそれぞれの料金プランを詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
UQモバイルの料金プラン
UQモバイルの月々の基本データ容量と料金については、下記の通りです。
くりこしプランS+5G | くりこしプランM+5G | くりこしプランL+5G | |
---|---|---|---|
基本データ容量 | 3GB/月 | 15GB/月 | 25GB/月 |
基本月額料金 | 1,628円/月 | 2,728円/月 | 3,828円/月 |
増量オプション Ⅱ適用時 | 5GB/月 | 20GB/月 | 30GB/月 |
増量オプション Ⅱ月額料金 | 550円/月 ⇨ 「1年間無料キャンペーン」 適用で12ヵ月間無料 |
先ほども簡単にご紹介しましたが、UQモバイルの料金プランはシンプルでわかりやすいのが特徴です。
また、増量オプションで1年間データ通信量がお得に使えるのも魅力だといえるでしょう。
しかし、格安SIMの中では、少々料金が高くなっていることや選べるプランが少ないというデメリットもあります。
また、UQモバイルのオプションやサービスが気になる方は、併せて下記の表を確認しておきましょう。
オプション名 | 基本月額料金 |
---|---|
通話オプション | 60分/月定額:550円 10分以内かけ放題:770円 完全かけ放題:1,870円 |
データチャージ | 100MB:220円 500MB:550円 1GB:1,100円 |
povoの料金プラン
povoの基本データ容量と使用可能期間、料金については、下記の通りです。
基本データ容量 | 使用可能期間 | 料金 |
---|---|---|
1GB | 7日間 | 390円 |
3GB | 30日間 | 990円 |
20GB | 30日間 | 2,700円 |
60GB | 90日間 | 6,490円 |
150GB | 180日間 | 12,980円 |
データ使い放題 | 24時間 | 330円 |
povoは、選べるデータ容量も多く、この中から自由にトッピングできるのが特徴です。
ただし、使用可能期間を過ぎてしまうと、データ通信量が無駄になってしまうため、注意して契約する必要があります。
また、povoのオプションやサービスが気になる方は、併せて下記の表を確認しておきましょう。
オプション名 | 基本月額料金 |
---|---|
コンテンツトッピング | DAZN使い放題パック(7日間):760円/回 smash使い放題パック(24時間):220円/回 |
通話トッピング | 5分以内かけ放題:550円 完全かけ放題:1,650円 |
サポートトッピング | スマホ故障サポート:830円/月 |
料金比較シミュレーション
ここでは、UQモバイルとpovoのプランと通話オプションをそれぞれ1年間使用した場合の料金をご紹介していきます。
UQモバイル | povo | ||||
---|---|---|---|---|---|
プラン名 | くりこしプランS+5G | くりこしプランM+5G | くりこしプランL+5G | povo2.0 | |
年間データ通信量 | 36GB | 180GB | 300GB | 0GB/12GB/36GB/240GB/240GB/300GB | |
年間料金 | 19,536円 | 32,736円 | 45,936円 | 0GB:0円 12GB:18,720円 36GB:11,880円 240GB:32,400円 240GB:25,960円 300GB:25,960円 |
|
通話オプション年間料金 | 60分/月定額:6,600円 10分以内かけ放題:9,240円 完全かけ放題:22,440円 |
5分以内かけ放題:6,600円 完全かけ放題:19,800円 |
※表は右にスクロールできます。
上記の表を見ると、やはり価格面ではpovoの方が圧倒的に安いのがわかります。
たとえば、UQモバイルの「くりこしプランS+5G」を1年間利用した場合と、povoの「3GB」を1年間利用した場合では、年間で7,600円程度の差が出ています。
また、通話オプションの完全かけ放題の場合でも、年間2,600円程度povoの方が安いです。
以上のことから、料金をとにかく安くしたいという方には、povoがおすすめだといえるでしょう。
②通信速度で比較

次に、UQモバイルとpovoの通信速度を口コミや評判をもとに、比較していきます。
通信速度を重視している方は、ぜひ参考にしてみてください。
UQモバイルの通信速度の口コミ・評判
まずは、UQモバイルの通信速度を抑えておきましょう。
実際に、みんそくでUQモバイルの通信速度を測定したときのデータがこちらです。
種類 | 測定結果 |
---|---|
Jitter | 6.15ms |
Ping | 19.0ms |
下り | 88.63Mbps(速い) |
上り | 80.29Mbps(速い) |
全体的に通信速度が安定しており、webサイトの閲覧はもちろんのこと、動画の視聴も快適に行えるという結果でした。
さらに、画像のような比較的に大きいデータに加え、動画のような非常に大きいデータも問題無くアップロードできる通信環境であることもわかりました。
また、実際にUQモバイルを利用している人の通信速度に関する口コミや評判は下記の通りです。

UQモバイルの通信速度に関する口コミや評判は、全体的に速くて使いやすいといったものが多かったです。
以上のことから、UQモバイルの通信速度は比較的安定しており、多くの人からも信頼されているといえるでしょう。
povoの通信速度の口コミ・評判
povoの通信速度はどれくらいのスピードなのでしょうか。
実際に、みんそくでpovoの通信速度を測定したときのデータがこちらです。
UQモバイルと比べると、少しだけ通信速度が劣りましたが、webサイト閲覧や動画視聴、画像や動画のアップロードなどは問題なく行えるという結果でした。
また、実際にpovoを利用している人の通信速度に関する口コミや評判は下記の通りです。

上記のようにpovoについても、通信速度が速い、安定しているといった口コミや評判が掲載されていました。
ただし、UQモバイルの通信速度と比較すると遅いといった内容もありました。

povoは、UQモバイルと比べると通信速度が劣りますが、遅すぎるということもないので、そこまで通信速度を気にしない方であれば、povoでも問題ないでしょう。
③キャンペーンで比較

最後にUQモバイルとpovoのキャンペーンを比較していきます。
キャンペーンをうまく活用することで、大幅にお得になることもあるので、ぜひチェックしてみてください。
UQモバイルのキャンペーン
UQモバイルには、くりこしプラン+5Gに乗り換えた際にデータ容量がプレゼントされるキャンペーンやその他にもさまざまなキャンペーンがあります。
UQモバイルの全てのキャンペーン情報については、UQモバイル キャンペーン一覧と、下記表をご覧ください。
キャンペーン名 | キャンペーン内容 |
---|---|
電子書籍購入クーポン |
au ブックパスで電子書籍を購入する前と購入したあとにお得なクーポンをプレゼント はじめての購入に使える:500円クーポン はじめての購入後にもらえる:50%OFFクーポン 誰でも!今すぐ使える!:600円クーポン スマプレ会員限定!今すぐ使える!:100円クーポン |
au PAY クリスマス・おせち応援企画 | ローソンのクリスマス・おせちカタログ掲載商品を予約してau PAYで購入すると最大10%Pontaポイント還元 |
くりこしプラン+5G データプレゼントキャンペーン |
「くりこしプラン+5G」へのプラン変更で、データ容量をプレゼント くりこしプランS+5G:+3GB くりこしプランM+5G:+15GB くりこしプランL+5G:+25GB ※特典分のデータ容量の有効期限は付与日から62日間 |
UQモバイル→au移行プログラム |
UQモバイルからauへ移行なら 手数料が無料 MNP予約番号不要 最大3,850円×12ヵ月間 最大46,200円割引 |
ご利用のスマホの下取りサービス |
MNP新規、機種変更をした方を対象に、これまで利用していた機種(他社の機種も可)を下取り |
SIM変更手数料キャンペーン |
VoLTE非対応SIMカードを契約中の方がUQモバイルのVoLTE対応SIMカードに変更した場合 SIM変更手数料:実質0円 |
このように、UQモバイルにはたくさんのキャンペーンがあり、今後もたくさんのキャンペーンが実施されると考えられます。
そのため、キャンペーンを重視している方にとっては、UQモバイルがおすすめです。
povoのキャンペーン
povoには、povo2.0のデータトッピングを購入した人を対象に、データボーナスが付与される「povo2.0デビューキャンペーン」があります。
povo2.0デビューキャンペーンの特典内容については、下記をご覧ください。
初回購入データ | データボーナス | データボーナス消費期限 |
---|---|---|
1GB(7日間) | 300MB | 3日間 |
3GB(30日間) | 1GB | 7日間 |
20GB(30日間) | 10GB | 15日間 |
60GB(90日間) | 20GB | 30日間 |
150GB(180日間) | 20GB | 30日間 |
ただし、povo2.0デビューキャンペーンを利用するにあたって、注意しておくべきポイントが3つあります。
1、エントリー受付期間中に、専用フォームに必要事項(氏名・メールアドレス)を記入してエントリーすること
2、povo2.0を契約したうえで、povo2.0の開通から14日以内にデータトッピングを購入する必要がある
3、データ使い放題(24時間)は対象外
povoを契約するか悩んでいる方は、一度「povo2.0デビューキャンペーン」を利用しながら判断するのも良いでしょう。
まとめ
本記事では、UQモバイルとpovoのメリット・デメリット、料金、通信速度、キャンペーンなどをそれぞれ比較しながらご紹介してきました。
- サポートやサービスが充実度を求めるのであれば「UQモバイル」がおすすめ
- 料金の安さを重視するのであれば「povo」がおすすめ
- UQモバイルは通信速度が速く、データ繰り越し・節約モードが使用できるため、通信量の無駄はないが、通話料金が別途かかるうえ、選べるプランが少ないというデメリットもある
- povoは手数料が一切かからず、トッピングできる種類も多いが、キャリアメールが使えないことやサポート体制が充実していないというデメリットもある
- UQモバイルには、「データプレゼントキャンペーン」や「生活応援企画」などさまざまなキャンペーンが実施されている
- povoは、開通時にお得な「povo2.0デビューキャンペーン」がある
上記の内容を参考に、自分にピッタリの格安SIMを選んでみてはいかがでしょうか。
2021年10月時点の調査内容です。