
5Gに切り替えると通信速度が速くなると言われていますよね。多くのキャリアが5Gの対応エリアを拡大していっています。しかしどの格安SIM会社でも対応しているわけではありません。ではどの会社が対応しているのでしょうか。
この記事では、格安SIM会社での5G対応状況について紹介していきます。また、5Gのメリットや注意点についても触れています。切り替える前に特に確認しておきたいポイントもあるので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
プロ監修!5G回線を格安SIM会社で使う際の注意点
・通信キャリアによっては電波が入りづらい場所があります。特に地下やデパートなど大きな建物の奥の方に入ると通信が届かないことがあります。4Gに自動で切り替わるプランであれば引き続き4Gで使用はできますが、切り替わる間は通信が止まってしまうので不便には感じるかもしれませんね。
・大手通信キャリアについても同様ですが、5G通信可能エリアはまだまだ狭いのが現状です。通信エリアも山間部に少なく都市部が多いという特徴があります。今後5Gエリアが拡大されればどこでも快適に利用できるのではないでしょうか。
・データ無制限プランのある通信キャリアが少ないです。データ容量を多く使う方は速度制限や利用料金が高額になってしまわないように注意が必要です。
格安SIM会社16社の5G対応状況一覧
格安SIM会社では、全てのブランドが5Gに対応している訳ではありません。そこで格安SIM会社の5Gへの対応状況について、一覧でまとめました。
回線 | 格安SIM会社 |
---|---|
5G対応 | ・ワイモバイル ・UQモバイル ・楽天モバイル ※ ・ahamo ・LINEMO ・povo ・mineo ・J:COMモバイル ・IIJmio ・LinksMate ・NUROモバイル ・OCN モバイル ONE |
5G非対応 | ・LIBMO ・BIGLOBEモバイル ・y.u mobile ・イオンモバイル |
上記の一覧のように、5Gに対応している会社は11社、対応していない会社は5社あります。5Gに対応している格安SIM会社の方が多いですが、全てのサービスが対応しているというわけでもありません。
※ 上記の5G対応サービスに楽天モバイルを追加していますが、正しくは格安SIM会社ではなくMNOに分類されます。MNOとは「Mobile Network Operator」の略称で、「移動体通信事業者」と言います。これは自社でモバイル用の回線網を所有していて、通信サービスユーザーに提供している会社のことを言います。一方MVNOと呼ばれる格安SIM会社は自社でモバイル用の回線網を持っていないため、MNOから回線網を借りて通信サービスを提供してる会社のことです。
ドコモやau、ソフトバンクなどの大手通信キャリアがMNOであるように、楽天モバイルもMNOなのです。後から参入してきた楽天モバイルは、月額料金が安いため格安SIM会社であるように思われがちですが、楽天モバイルも自社の回線網があります。
5Gに対応している格安SIM会社の料金と特徴
では、5Gに対応している格安SIMサービス社にはどのような特徴があるのでしょうか。それぞれについて一覧でまとめました。
格安SIM会社 | 月額料金 | 回線 | 特徴 |
---|---|---|---|
ワイモバイル | 2,178円〜 | ソフトバンク | ・全てのプランで5G対応 ・一部エリアで5G提供 |
UQモバイル | 1,628円〜 | au | ・「くりこしプラン +5G」にて5G対応 ・一部エリアで5G提供 |
楽天モバイル | 0円〜 | 楽天モバイル | ・全てのプランで5G対応 ・プラン料金は4G・5Gで共通 ・一部エリアで5G提供 |
ahamo | 2,970円 | ドコモ | ・5G対応プランを展開 ・一部エリアで5G提供 |
LINEMO | 990円〜 | ソフトバンク | ・5G対応プランを展開 ・一部エリアで5G提供 |
povo | 0円〜 | au | ・povo1.0・povo2.0ともに5Gに対応 ・一部エリアで5G提供 |
mineo | 880円〜 | ドコモ au ソフトバンク |
・5G通信オプションにて利用可能 ・オプション料金は0円 ・各回線のエリアに対応 |
J:COMモバイル | 1,078円〜 | au | ・全てのプランで5G対応 ・プラン料金は4G・5Gで共通 ・一部エリアで5G提供 |
OCN モバイル ONE | 550円~ | ドコモ | ・5G通信オプションにて利用可能 ・オプション料金は0円 ・一部エリアで5G提供 |
IIJmio | 858円〜 | ドコモ au |
・5G通信オプションにて利用可能 ・オプション料金は0円 ・各回線のエリアに対応 |
LinksMate | 165円〜 | ドコモ | ・5G通信オプションにて利用可能 ・オプション料金は0円 ・一部エリアで5G提供 |
NUROモバイル | 627円~ | ドコモ au ソフトバンク |
・5G通信オプションにて利用可能 ・オプション料金は0円 ・各回線のエリアに対応 |
※表は右にスクロールできます。
ではここからは各社について詳しく解説していきましょう。
ワイモバイル

ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドとして展開されている格安SIM会社です。ソフトバンクの自社回線を利用しているので、大手通信キャリアと同じくらい回線が安定しています。格安SIM会社に抵抗感がある方でも、安心して利用できますよ。
ワイモバイルの特徴は以下の通りです。
料金 | 回線 | 特徴 | |
---|---|---|---|
ワイモバイル | 2,178円〜 | ソフトバンク | ・全てのプランで5G対応 ・一部エリアで5G提供 |
※表は右にスクロールできます。
ワイモバイルには「シンプルS/M/L」の3種類のプランがあり、全てのプランにおいて5Gに対応しています。ただし、5Gサービスについては、ソフトバンクの5Gサービスエリアに準じています。そのため、ソフトバンクの5Gエリア圏内に入っていないと、4Gで利用することになってしまいます。対象エリアについては、ソフトバンクのサービスエリアマップよりご確認ください。
UQモバイル

UQモバイルはauからサブブランドとして展開されている格安SIM会社です。au回線を使用していて、大手通信キャリアと同じくらいの安定感があると言われています。また、基本プランにはデータ繰越機能がついていて、余ったデータ容量を翌月に繰り越せることが魅力的です。
UQモバイルの特徴は以下の通りです。
料金 | 回線 | 特徴 | |
---|---|---|---|
UQモバイル | 1,628円〜 | au | ・「くりこしプラン +5G」にて5G対応 ・一部エリアで5G提供 |
※表は右にスクロールできます。
UQモバイルには旧プランの「くりこしプラン」シリーズと、新プランの「くりこしプラン +5G」があり、新プランにて5G提供をしています。ただし、一部のエリアにて提供しているので、サービス圏外の場合は4Gで利用することになります。詳細については、UQ mobile(モバイル)のサービスエリアをご確認ください。
楽天モバイル

楽天モバイルはECサイト「楽天市場」などでおなじみの楽天が展開している通信キャリアです。楽天モバイルは自社で回線を所有しているため正確には格安SIM会社ではなく、3大通信キャリアと同じMNOです。
楽天モバイルの特徴は以下の通りです。
料金 | 回線 | 特徴 | |
---|---|---|---|
楽天モバイル | 0円〜 | 楽天モバイル | ・プラン料金は4G・5Gで共通 ・一部エリアで5G提供 |
※表は右にスクロールできます。
楽天モバイルでは、全てのプランで5G対応に対応していて、プラン料金は4G・5Gで共通しています。ただし、5G対応エリアは一部となっています。楽天回線エリア外についてはパートナー回線エリアとして、ローミング接続でau回線が使用できます。
詳細:サービスエリア/楽天モバイル
詳細:楽天モバイル向けローミングサービス提供エリア/au
ahamo

ahamoはドコモから新料金プランとして展開されているサブブランドです。料金体系はひとつだけというシンプルなプランであり、分かりやすいと評判です。また申し込み不要で国際電話や国際データローミングを使用できるのも特徴的です。
ahamoの特徴は以下の通りです。
料金 | 回線 | 特徴 | |
---|---|---|---|
ahamo | 2,970円 | ドコモ | ・5G対応プランを展開 ・一部エリアで5G提供 |
※表は右にスクロールできます。
ahamoのプランは5Gに対応しています。ただしどのブランドとも同じように、対応エリアは一部です。対象外のエリアについては4Gで利用することになっています。詳細についてはドコモの通信・エリアをご確認ください。
LINEMO

LINEMOはソフトバンクから展開されているオンライン専用のプランで、LINEギガフリーがあることで人気です。LINEの通話やトークでデータ容量を消費しないため、LINEヘビーユーザーにおすすめです。また、データ容量が20GBと大容量なのも魅力ですよ。
LINEMOの特徴は以下の通りです。
料金 | 回線 | 特徴 | |
---|---|---|---|
LINEMO | 990円〜 | ソフトバンク | ・5G対応プランを展開 ・一部エリアで5G提供 |
※表は右にスクロールできます。
LINEMOのプランでは5Gに対応しています。4Gと5Gともに共通料金なので、オプション等はありません。ただしエリアは限定されています。詳細については、対応エリアをご確認ください。
povo

povoはauから展開されているオンライン専用のプランとして展開されています。月額料金0円から利用できる代わりに、データトッピングから自分好みのプランを選択できます。こうしたカスタマイズが可能な点がpovoの魅力です。
povoの特徴は以下の通りです。
料金 | 回線 | 特徴 | |
---|---|---|---|
povo | 0円〜 | au | ・povo1.0・povo2.0ともに5Gに対応 ・一部エリアで5G提供 |
※表は右にスクロールできます。
povoには旧プランのpovo1.0とは新プランのpovo2.0があります。新規受付はpovo2.0のみですが、どちらのプランも5Gに対応しています。ただし5Gが利用できるエリアはau回線に準じた一部の地域となっています。詳細については、auのエリアをご確認ください。
mineo

mineoは、関西電力グループ「オプテージ」から展開されている格安SIM会社です。全国で利用可能で、大手通信キャリアのドコモ・au・ソフトバンク全ての回線に対応しています。対応端末も500種類以上あるので幅広く利用できますよ。
mineoの特徴は以下の通りです。
料金 | 回線 | 特徴 | |
---|---|---|---|
mineo | 880円〜 | ・ドコモ ・au ・ソフトバンク |
・5G通信オプションにて利用可能 ・オプション料金は0円 ・各回線のエリアに対応 |
※表は右にスクロールできます。
mineoでは5G通信オプションを利用すると5Gの利用が可能です。オプション料金は0円なので、気軽に利用ができます。また、各大手キャリアのサブブランドとは異なり、ドコモ・au・ソフトバンクから利用したい回線を選択できます。5Gに対応しているエリアの回線を選べばいいので、他の格安SIM会社に比べて利用しやすい場合もあるでしょう。詳細についてはサービス概要・料金からご確認ください。
J:COMモバイル

J:COMモバイルは、ケーブルテレビで有名なJ:COMが展開している格安SIM会社です。au回線を利用しているので、全国で利用できます。4種類の料金プランが用意されていて、余ったデータは自動的に繰り越ししてくれます。
J:COMモバイルの特徴は以下の通りです。
料金 | 回線 | 特徴 | |
---|---|---|---|
J:COMモバイル | 1,078円〜 | au | ・プラン料金は4G・5Gで共通 ・一部エリアで5G提供 |
※表は右にスクロールできます。
J:COMモバイルでは、全てのプランで5Gに対応しています。プラン料金は4G・5Gで共通なので安心です。ただしau回線のエリアに準じているので、5Gが利用できない場合もあります。詳細はauのサービスエリアマップをご確認ください。
OCN モバイル ONE

OCN モバイル ONEは、インターネットプロバイダ会社のNTTコミュニケーションズから展開されている格安SIM会社です。ドコモ回線を利用しているので、全国で利用できます。2022年2月よりドコモショップでも受付ができるようになり、同年2月より「5Gオプション」の申し込みで5G通信が利用できるようになりました。
OCN モバイル ONEの特徴は以下の通りです。
料金 | 回線 | 特徴 | |
---|---|---|---|
OCN モバイル ONE | 550円~ | ドコモ | ・プラン料金は4G・5Gで共通 ・一部エリアで5G提供 |
※表は右にスクロールできます。
OCN モバイル ONEでは、全てのプランで5Gに対応しています。プラン料金は4G・5Gで共通なので安心です。ただしドコモ回線のエリアに準じているので、5Gが利用できない場合もあります。詳細はドコモのサービスエリアマップをご確認ください。
IIJmio

JIIJmioは、IIJ社が展開している格安SIM会社です。「必要な機能を自由に組み合わせて自分流のインターネット環境を構築できる」というコンセプトのもと作られていて、好みのサービスを自由に選択できることが特徴的です。
JIIJmioの特徴は以下の通りです。
料金 | 回線 | 特徴 | |
---|---|---|---|
IIJmio | 440円〜 | ・ドコモ ・au |
・5G通信オプションにて利用可能 ・オプション料金は0円 ・各回線のエリアに対応 |
※表は右にスクロールできます。
JIIJmioでは5G通信オプションを利用することで、5Gに切り替えることが可能です。オプション料金は0円なので、安心して利用できます。ただし、eSIMやSMS機能付きSIM(タイプD)ではご利用できません。5G対応エリアは各回線のエリアに対応しています。詳細についてはQ&Aページからご確認ください。
LinksMate

LinksMateは、通信機器の販売などを行なっているLogicLinksから展開されている格安SIM会社です。LinksMateはクレジットカードがなくても支払いができ、ゲーム連携すると特典が入るというサービスもあります。
LinksMateの特徴は以下の通りです。
料金 | 回線 | 特徴 | |
---|---|---|---|
LinksMate | 165円〜 | ドコモ | ・5G通信オプションにて利用可能 ・オプション料金は0円 ・各回線のエリアに対応 |
※表は右にスクロールできます。
LinksMateは5G通信オプションを利用することで5Gに切り替えられます。オプション料金は0円なので、気軽に申し込みができますよ。ただし対応エリアはドコモ回線に準じています。詳細についてはドコモのサービスエリアマップよりご確認ください。
NUROモバイル

NUROモバイルはソニーグループが展開している格安SIM会社です。大手企業のグループ会社が運営しているという安心感がありますね。他にも解約金が0円であることや、パケットギフトや端末補償があることなどサービスが充実しています。
NUROモバイルの特徴は以下の通りです。
料金 | 回線 | 特徴 | |
---|---|---|---|
NUROモバイル | 627円~ | ・ドコモ ・au ・ソフトバンク |
・5G通信オプションにて利用可能 ・オプション料金は0円 ・各回線のエリアに対応 |
※表は右にスクロールできます。
NUROモバイルでは5G通信オプションにて5G利用が可能です。オプション料金は0円で、ほぼ全てのプランで適用できます。NUROモバイルはドコモ・au・ソフトバンクから回線を選べるので、各回線のエリアに対応しています。詳細については、NUROモバイルのお役立ちトピックからご確認ください。
5Gに対応している格安SIM会社のメリット
プロに聞く!5Gを格安SIM会社で使うメリット・デメリット
メリット
・高品質の回線を低価格で使えます!
例えばドコモと楽天モバイルを比較すると、ドコモの5Gギガホプレミアは月額7,315円(税込)ですが、楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIは、月額3,278円(税込)です。
・5G専用プランがなく4G5G共通プランの場合、プラン変更の必要がなく簡単に5G回線が使用できます。
デメリット
・5G対応の端末が少ない通信キャリアがまだ多いです。
・無制限プランのある会社が少ないですが、5G回線は通信速度が速く快適なため知らず知らずのうちに通信容量を使いすぎてしまっている可能性もあるので注意が必要です。
・通信キャリアによっては、5G回線を使用するための月額オプション料金が必要な場合もあります。
5Gに対応している格安SIMには、以下のようなメリットがありますよ。
・通信の遅延が少なく安定しやすい
・大容量データも高速で通信ができる
・複数の機器に同時接続できる
・比較的安い料金で5Gを利用できる
・5Gエリアは順次拡大していく予定
ここからはそれぞれのメリットについて解説していきましょう。
通信の遅延が少なく安定しやすい
5Gに切り替えると、通信の遅延が少なく安定しやすいというメリットがあります。通信の遅延が4Gに比べて少なくなるため、サクサクと利用できますよ。特にゲームや動画再生の遅延が抑えられるので、快適に利用できます。

5Gだと通信が速いと実感できている方がいました!
大容量データも高速で通信ができる
5Gなら、大容量データも高速で通信ができます。例えば2時間ほどある映画でも、数秒でダウンロードができるようになります。また、ゲームのようにデータ量の多いアプリでも、ダウンロードやアップロードがスムーズです。動画を視聴することやゲームで遊ぶことが多い人にとっては、嬉しいメリットですね。
複数の機器に同時接続できる
5Gに切り替えると複数の機器に同時接続できるというメリットも発生します。同時接続というのは、5G基地局が複数のデバイスに接続できるという意味です。スマートフォンは基地局を経由してデータの送受信を行なっているのですが、基地局が接続できる端末には限りがあるのです。そのため、人数が多いエリアでは通信が遅くなったり、接続しにくかったりすることがあります。
しかし5Gに切り替えると、4Gよりも多くの端末に接続できるようになります。その接続できる台数は4Gのときの100倍以上とも言われています。基地局への接続が安定することで、通信の遅延が少なく安定しやすかったり、大容量データも高速で通信ができたりと、先ほど紹介したメリットが生まれます。
比較的安い料金で5Gを利用できる
格安SIM会社で5Gを利用すると、比較的安い料金で利用できることがあります。ドコモやauだと、5Gを利用する場合は対応プランに加入しなければならないことがあります。しかし格安SIM会社の料金プランは、大手通信キャリアの料金体系に比べてかなり安く抑えられています。またブランドによっては、4Gと5Gの料金が共通していたり、月額料金0円で5G通信のオプションを加えられます。そのため、大手通信キャリアよりも安く5Gを利用できることがあるのです。
5Gエリアは順次拡大していく予定
各キャリアにおいて、5Gエリアは順次拡大していく予定となっています。例えばソフトバンクでは2025年ごろには約20万局、2030年ごろには約35万局を目指して展開しています。格安SIM会社は大手通信キャリアの回線を利用しているので、同じように今後はエリアが拡大していくでしょう。格安SIM会社のプランによっては4Gでも料金が同じだったり、5Gオプションが月額0円で利用できたりします。そのため、あらかじめ5Gにシフトしておくことも可能です。
格安SIM会社で5Gを利用する際の注意点
格安SIM会社で5Gを利用する際は、以下のような注意点があります。あらかじめ確認しておきましょうね。
・5Gに対応している端末が必要
・5Gに対応していないエリアがある
・月額料金が高くなってしまう可能性がある
・バッテリーの消費が大きい
・利用者が多いと回線が混線することもある
ここからはひとつずつ解説していきましょう。
5Gに対応している端末が必要
5Gを利用するなら、前提として5Gに対応している端末が必要です。今利用している端末が5G対応でなければ、5Gは利用できません。そのため、5Gを利用したいが使っている端末が対応していない場合は、端末変更をする必要があります。
例えばiPhoneシリーズだとiPhone12以降は5Gに対応していますが、iPhone11以前は5Gに対応していません。とにかく端末を安く購入したいという方にとっては、5Gに対応した端末しか使えないということは大きなデメリットになるかもしれません。自分が持っている端末が5Gに対応しているかどうかは、ホームページで確認してみてください。
また、機種変更をする際は、各社がキャンペーンを行なっているタイミングがいいでしょう。SIMフリーの端末は家電量販店やネットショップで購入できます。使いたい機種がない場合は、オンラインで持ち込むのもいいですね。
5Gに対応していないエリアがある
5Gの端末を購入しようとしている方は、生活エリアが5Gに対応しているかどうか確認しておきましょう。エリアによっては、5Gに対応していないことがあります。購入してから対応エリアに入っていないことに気がつく、といった事態に陥らないように、事前にチェックしておいてくださいね。特に自宅と勤務先・通学先の2箇所を確認しておくことをおすすめします。5Gに対応しているかどうかは、各社のホームページから確認できますよ。

5Gに対応しているエリアでも、安定しないこともあるそうです。
月額料金が高くなってしまう可能性がある
通信キャリアによっては、5G対応にすると月額料金が高くなってしまうことがあります。例えば5Gに対応するためには、オプションに加入しなければならないことがあるのです。しかしプランによっては、4Gの料金と変わらないことや、オプション料金が0円のこともあります。そのため、とにかく料金を安くしたいと思っている方は、事前に5Gの料金体系を確認しておきましょうね。

5G料金が高いと感じている人もいるようです。
バッテリーの消費が大きい
5Gに切り替えると、バッテリーの消費が大きいというデメリットがあります。それは4Gに比べて通信速度が速くなっているからです。処理速度を速くすると、どうしてもバッテリー消費が早くなります。
また、移動時のバッテリー消費も増えます。スマートフォンはより接続しやすい電波を探しています。そこで移動していると、その場から繋がりやすい基地局に接続しようとするので、バッテリー消費が大きくなるのです。そのため、これまでモバイルバッテリーを持ち歩いていなかった人でも、5Gに切り替えたら必要になるかもしれませんね。

5Gに切り替えてからバッテリーの消費が速いという声が上がっています。
利用者が多いと回線が混線することもある
5Gに切り替えても、利用者が多いと回線が混線することがあります。格安SIM会社は大手通信キャリアの一部の回線を利用しているサービスです。そのため、4Gのときと変わらず5Gに切り替えても利用者が多いと回線が混線することはあります。ただし、大手通信キャリアのサブブランドとして展開されているワイモバイルやUQモバイルなどは、他の格安SIM会社に比べて影響が少ないでしょう。また、楽天モバイルも自社で回線を持っているので影響が少ないです。もし回線の混線が心配であるなら、大手通信キャリアのサブブランドを検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
・5Gに対応している格安SIM会社は多い
・5Gは通信の遅延が少なく安定しやすい
・5Gに対応していないエリアもある
・5G対応エリアは利用している回線に準ずる
・5Gに切り替えるとバッテリーの消費が大きくなる
・利用者が多いと回線が混線することもある
・月額料金が高くなってしまう可能性もある
・大容量データも高速で通信ができる
・5Gを利用する際は対応している端末が必要
・格安SIM会社ならSIMカードの交換は不要
2021年12月21日時点の調査内容です。